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山スキー・上富良野エリア山スキー
永岡 恵二

山行日 2019年2月8日~2月12日
メンバー (L)永岡、箭内、荻原、成田、斎藤(吉)、山崎、千葉(朋)

【2月8日】
 出発当日の天気予報では大寒波が来ており、大荒れでスキーはできないのでは?と思いつつ、早朝の羽田から旭川に向かった。
 到着すると思った通り寒いが、それほど天候は荒れてもいなかった。レンタカーを借り、ランチと毎晩の宴会用に買い出しをして宿に到着すると既にいい時間となり、足慣らしは止めて温泉&宴会に突入した。

【2月9日】
ちばらっちを中心に滑降準備  この日から山邦さん達が合流することになっていたが、山邦さんから、恐らく昼前に到着するので東京組だけで先に滑ってとの連絡があり、白銀荘に移動し板を車から降ろしていた時に、ちょうど山邦さんらが到着した。札幌から3時間くらいで来てしまったそうだ。三段山の予定が、山邦さんから三段山より前十勝の方が簡単ということで、北海道ビギナーもいることから、前十勝に変更。毎年1月に北海道に来ているが、2月は初めて。晴天率は1月よりいいという話のとおり、初めて前十勝、三段山の山容を見ることができた。なだらかで、広々とした尾根を山頂に向かってシールで進む。先行者も多くおり、トレースはしっかり付いているので迷うこともない。1,400m位になると、雪質が悪くなり、だんだんテンションが下がってきた。1,550m地点で登りは終了。北海道のスキーは雪のいいところを滑るのが目的のため、山頂は目指さない。シールを外し、滑降開始。登ってきたのでわかっていたが、とてもパウダーといえるような雪質ではなく、アイスバーンに近い。下の方に近づくにしたがってパウダーになり、快適になった。成田さんの板は細くパウダーには向いていないので、直ぐに転んでいた。パウダーで転ぶと立ち上がるのに恐ろしく体力を消耗する。1回転ぶだけで相当な体力が奪われるだろう。何回か転んだ後、仰向けになり、遠くの空を見ながらしばらく動かなかった。
 13時に駐車場に到着。まだ早いので、三段山の2段目位まで行こうという話になったが、箭内さんと自分は今晩からの宴会用の酒が心配で買い出しとし、残りのメンバーだけで三段山の2段目まで行った。後から聞いたところ、前十勝と違って、パウダーで快適だったとのこと。ちょっと羨ましかった。

【2月10日】
 今日はジャイアント尾根。駐車場が直ぐに一杯になるため、8:30には駐車場集合とのことで、朝食後はドタバタ。
 ヌッカクシ富良野川の川原がスタート地点。入山口は1箇所だけだが、林の中に入ると幾つものトレースがあった。
 スタート地点で自分の前を行く箭内さんがビンディングトラブルで先頭と離れてしまい、どのトレースなのかわからなくなったが、しばらくすると合流できた。
 2回ほど休憩を取って1,400m位に上がると、森林限界で雪も固くなったため、シールを外し、滑降開始。ジャイアント尾根の西側を沢の方に向かって滑った。上部のトラバースは少し硬かったが、下降するにしたがってパウダーになった。他人のトレースが多少あったが、深いパウダーで気にならない。北海道のパウダーは素晴らしく、外国人はJAPOWと呼ぶらしい。200mほど下降して、今度は沢の近くを200mほど登り返し、沢に沿って登り返ししたところまで滑った。先ほどより更にパウダー!快適だ。登り返し地点につくと12時30分過ぎていたので、ジャイアント尾根の方に戻り、帰ることにした。帰るコースはジャイアント尾根の東側のベベルイ川沿い。250mほど快適に滑れたが、あとは登ってきたトレースに沿って入山口まで戻った。

最高のJAPOWを滑って記念撮影各自JAPOWを好きなように滑り込む

【2月11日】
 本日帰る箭内さんに見送られて宿を出発。今日は山邦さんらのメンバーとは別行動で、自分達だけで昨日と同じルートを滑ることにした。トレース沿いに登りだしたが、昨日と違うルートでちょっと遠回りになってしまった。昨日と同じく1,400m付近でシールを外し、同じルートを滑った。積雪が少しあったため、昨日よりもパウダーで気持ちいい。2回登り返して、同じようにベベルイ川沿いに滑ってもどった。コースタイムはほぼ昨日と同じだった。

【2月12日】
 今日は最終日。初日に滑れなかった三段山の2段目までの予定。荻原さんは初日に滑ったのでパスして、白銀荘で温泉。もきちさん、ちばらっち、成田さんと4名で出発。今日は雪が深々と降っていた。トレースはほとんど消えていたが、見晴らしもよく、迷うことなく2段目に到着。まだ10時前で、荻原さんと待ち合わせの11時白銀荘には時間があるので、2段目を滑って登り返そうとしたが、2段目の斜面はそれほど快適なバーンではなかったのでやめた。1段目を滑り終わるとまだ10時30分前。1段目の斜面は気持ちよかったので、時間もあることから、もきちさんと自分だけ登り返して白銀荘に戻った。ちょうと11時。
 ホテルに戻り、温泉に入って、帰路についた。

誰もいない三段山を登る

宿泊:十勝岳温泉 凌雲閣(4泊以上の場合、湯治プラン2食付きで8740円/1泊)

〈コースタイム〉
【2月9日】 白銀荘(9:20) → 1,550m地点(11:30) → 白銀荘(13:00)
【2月10日】 駐車場(8:40) → 1,400m地点(10:30) → 1,200m地点(11:00) → 1,400m地点(12:00) → 1,200m地点(12:30) → 1,400m地点(13:30) → 駐車場(14:20)
【2月11日】 駐車場(8:40) → 1,400m地点(10:30) → 1,200m地点(11:00) → 1,400m地点(12:20) → 1,200m地点(13:00) → 1,400m地点(13:45) → 駐車場(14:30)
【2月12日】 白銀荘(9:00) → 2段目(10:00) → 白銀荘(11:00)

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