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沢登り・葛葉川本谷
千葉 快晴

山行日 2019年4月6日
メンバー (L)千葉(快)、早川

 去年の11月の沢登り以来、今年の沢開幕はお手軽な丹沢の1級の沢登り。今年は去年学んだ事を復習しつつ夏本番に向け沢計画を出して行きたい。去年の総復習的な意味でこのお手頃の沢を選んだのであった。パートナーは去年色々一緒の機会が多かった早川君と2人だけ。さて1級と言えど初沢リーダー山行。どうなる事やら。

【4月6日】晴れ
桜が満開の葛葉ノ泉  この日は小田急線秦野駅からバスに乗り、菩提と言う停留所で下車。春先の爽やか陽気の中、里山に近いこの付近は丁度桜が満開。バスの停留所から約1時間かからない位で入渓点である「葛葉ノ泉」に着いた。
 ここに湧き出る葛葉の泉の水はとても冷たく美味しいらしく、近所に住む人たちが入れ替わりポリタンクにお水を汲んでいく。そんな光景を横目にしながら隣のベンチで沢装備に着替えそそくさと出発。
 入渓点はそのまま葛葉川になっていて、難なく入渓できる。いきなり簡単に登れる小滝のオンパレードで滝の迫力には欠けるが出だしから楽しい遡行を堪能出来た。
 暫くいくとまずは横向きの滝。なるほどこの滝は割れ目が横向きになっており確かに横に見える。ここは難なく登る。入渓して1時間くらいで何とメインディッシュの板立ノ滝に着いてしまった。ここでロープを出さないと復習しに来た甲斐がなくなってしまうので、ロープワークの確認とハーケンの打ち方や回収の仕方など丁寧におさらいをした。ここは水流の左から簡単に巻ける。
板立ノ滝  途中沢講習の下見に来ていたグループと出くわすが、我が山岳会のS氏と知り合いなんだそうな、そんな会話で盛り上がる。このコースは大小合わせ30個以上の滝があって全て登れ、途中名前のある名物滝がいくつかあり、みんなしゃれた名前が付いているようだ。
 この沢の遡行自体は直ぐ終わってしまうのだが今回の目的はロープワークの確認。
 富士型ノ滝を越えた先辺りで沢は詰めず折り返し、計画通り来た道を懸垂して降りていくのであった。
 この沢は登ってしまうには少々手ごたえが無いが、懸垂して降りていくにはどこに支点を取るとか色々考えながら下降する事ができ、登りよりも楽しい沢下降となったのであった。
ロープは体に巻き、送り出しながら懸垂  沢の下降にかかった時間は登りの約2/3程。下りは小さな滝なら楽に降りる事ができ、ここでもクライムダウン時に体の使い方など集中して復習する事ができた。沢2年目にしては良い復習山行になったのではないだろうか。帰りは葛葉ノ泉で喉を潤しバス停まで歩いて帰路についた。お付き合い頂いた早川君にはとても感謝している。

〈コースタイム〉
菩提バス停(8:20) → 葛葉ノ泉(9:10) → 板立ノ滝(10:00) → 富士型ノ滝(11:30) → 上部二俣下 折り返し地点(12:00) → 葛葉ノ泉(14:30)


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