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山スキー・至仏山
野畑 祐子

山行日 2019年4月20日
メンバー (L)佐藤、菅原、清水、千葉(朋)、野畑

 前夜高田馬場駅で集合し、まさにこの日に林道が開通したばかりの鳩待峠駐車場に向かう。ところどころ凍結している林道を慎重に運転していくと、道横の雪壁がどんどん高くなって行き、やがて鳩待峠駐車場へ到着した。駐車場はきれいに除雪されているが、周りの雪壁は3mを超えるくらいあり、思ったより雪が残っている。0時を過ぎていたが車はまだ数台しかいない。軽く前夜宴会をしてから、早々に眠りについた。

【4月20日】快晴
至仏山山頂にて記念撮影  翌朝は人の声で目が覚めた。テントから出ると、なんと周りは車がぎっしり。人々がわいわいと準備している。これはいかんとテントをたたみ、我々も準備を始めた。
 鳩待峠からの登山口は、スキーの人、スノボの人、ツボ足の人と様々な遊びを楽しむ人で賑わっている。林道も無事開通し、この雪でこの天気だ。皆待ち構えていたことだろう。
 シールを付けブナ林をぐんぐん上る。ラッセルの無いシール歩行は、スイスイ登れて本当に気持ち良い。緩やかに1時間半ほど登ると燧ヶ岳と尾瀬ヶ原が見えてきた。先を見上げると至仏山が青空の中白く輝いている。
 小至仏山をトラバースすると、途中ワル沢を滑降しているグループが見えた。何とも気持ちよさそうだ。
 そうこうしているうちに、至仏山山頂へ到着。素晴らしい眺め、そして人々々。比較的楽なアプローチでこの展望を味わえるならば、人気なのも頷ける。
気持ち良い大斜面の滑降!  山頂でひとしきり記念撮影したり遊んだりした後、いよいよ本番!今回は山の鼻へ向け尾根周辺を滑走する。燧ヶ岳と尾瀬ヶ原を目前に眺める広い斜面。雪質も丁度良くザラメがかっており、どこを滑っても気持ち良く、心から楽しめる!清水さんから「こういう雪、クリームブリュレっていうんだよ~」と聞いた。確かに表面がちょっと固まっていて中がふわふわで、美味しそうだ。
 楽しい滑走時間はあっという間。登り返してワル沢に行こうかとも話したが、だいぶ下まで降りてタイミングを逃してしまい、そのまま山の鼻に降りることになった。
 滑走の途中で、あれ、菅原さんが降りてこない。というか、止まっている。どうしたのだろうと思ったら、なんとテレマークのビンディングが故障したとのこと。滑走できず担いで降りてきたが、さすがそこは菅原さん、大差ないスピードで追いついてきた。
 山の鼻に着いてビジターセンターで一息ついた後に、鳩待峠まで歩いて戻る。最後の登り返しの取付きが一か所急勾配で、今回一番難儀した。
 今年山スキーを始めて2回目の雪山だったが、ベテランのみなさまに教えてもらいながらの笑顔の絶えない山行で、実に楽しかったです。ありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いいたします!

〈コースタイム〉
【4月20日】
鳩待峠駐車場(7:30) → 至仏山山頂(10:45~11:00) → 山の鼻尾根滑降 → 山の鼻(12:15) → 鳩待峠駐車場(13:45)


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