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沢登り・只見川恋ノ岐川
山口 大翔

山行日 2019年8月10日~13日
メンバー (L)小幡、紺野、坂井、高橋(史)、山口(大)

 壮大な沢、イワナ祭り、全日晴れ、高橋料理長!のディナーと素晴らしい山行でした。

【8月10日】
 昨夜は小出近くの道の駅に泊まりました。蚊がなぜかおらず、目覚めの良い朝。さっさと恋ノ岐橋へ向かいます。
撮影は坂井さん  出発前、しっかり集合写真を撮りました。昭和初期とかの集合写真にあるような凛々しい顔に憧れがあるので、ニコニコ笑顔ではなく、僕はできるだけ引き締まった表情をしています。本日の幕営場は清水沢出合いで午前中には着いてしまう距離なので、釣りをしながら進んでいきます。
 高橋さんがルアーで、その他のメンバーは餌釣りでした。高橋さんの釣りへの情熱がものすごく、手作りのルアーを見せてくれるのですが、売り物よりも綺麗で驚愕。先頭を歩いていただき、これまた驚く速さでイワナを釣り上げていました。

2段10m滝満面の笑顔  のんびり進んで行き、無事清水沢へ。右岸に広いテン場がいくつかあります。まだ午前中なので、各々釣りへ。僕は1匹も取れず、おこぼれにありつく身でした。

おこぼれ紺野さんの後ろ姿  坂井さんが、なぜか花火をたくさん持っていたので、夜はみんなでやりました。夏の青春感があってその日はよく眠れました。

【8月11日】
 1日目に続き、のんびり行きます。僕は全然釣れず、結構悲しかったのですが、小幡さんが竿を貸してくれて、握ってから1分程で引っかかりました。
 13時にはテン場の予定地だったオホコ沢出合いについてしまうものの、明日が楽になるのでもう少し先まで行きます。小幡さんが前回来たときに泊まった1,480m付近の右岸にあるテン場に着きました。5人程度は楽に泊まれる広さです。
 そして、本日の夕飯に出てきたのがこちら。岩魚のちらし寿司。こんなものが出てくるとは思わず、一同衝撃と歓喜の渦に包まれます。美味しすぎて、しばらくここが山であることを忘れてしまいました。

かなり喜んでいますクレソンが味のアクセントに<BR>イワナで出汁を取った味噌汁も

【8月12日】
下山時にヒカリゴケの群生地がありました  昨日と同じ時間に出発です。核心部の大滝は3段の連爆になっていて、岩肌はぬるぬると滑ります。下段、中段、上段と右岸、左岸、左岸という具合に縁の草むらを使いながら登っていきました。ロープを出す程ではなく、右岸側には巻ける踏み跡がありました。
 姫ノ池へ向かうルートは、1,870m付近から右岸の小さい沢へ外れてしまったので藪漕ぎが大変でした。本流を行けるところまで詰めたほうが楽だったようです。

【8月13日】
ヒッチハイクはすぐにバレてしまいました  僕と高橋さん2人で車を取りに早めの出発。入渓点と下山口が12㎞離れているので、人数が多ければ車2台で回した方がいいかもしれないです。林道を黙々と歩くだけですが、途中アブの群れに囲まれ襲撃に遭います。どうやら先頭を行く人が囲まれるので、先を譲り合う暗黙の駆け引きが続きます。
 雨池橋からは一般道に出て出発地点まで向かいます。1時間程歩いた地点で一台の車が停まり、乗らないかとお声が。なんと一度通り過ぎたものの気になって戻ってきたとか。ヒッチハイクで車の凄さを改めて体感しつつ、乗せていただいたご夫婦に感謝です。車を回しドヤ顔で他メンバーの到着を待ちます。僕らの健脚ぶりを見せつけるこの時と、ちらし寿司を食べた時が今回最もウキウキした時間でした。

〈コースタイム〉
【8月10日】 恋ノ岐橋発(7:45) → 清水沢出合い・幕(11:45)
【8月11日】 幕場発(5:40) → 三角沢出合い(9:15) → オホコ沢出合い(13:00) → 1,480m付近・幕(15:05)
【8月12日】 幕場発(5:40) → 大ナメ滝(9:00) → 姫ノ池(11:50) → 中ノ岐林道終点(幕)(14:30)
【8月13日】 幕場発(5:10) → 雨池橋(7:40)

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