山行日 2019年9月28日~29日
メンバー (L)峯川、深谷、鈴木(一)、梅田、長浜、芦川、他1名
【総括:峯川】
今年は久しぶりに三峰の集中に参加して、最近入会された元気一杯な新入会員の方に名前を憶えてもらおう!という軽い気持ちでの参加でした。
しかし、下山後に北沢峠からのバスに揺られていると、私にとって思い出の北沢峠で初心に戻り、とてもいい集中山行だったなあと、うとうと寝ておりました。いい仲間で山にいくと、すべて順調に進み、すべて楽しいものなのだと感じました。今年はいろいろあって、山へのモチベーションがゼロ以下になってしまい、山に行く気力さえなかったのですが、今回の甲斐駒集中で山へのモチベーションが持ち直したと感じました!ご参加いただきました皆様ありがとうございました。ちあきさんにも素晴らしい夕食を計画してもらい感謝申し上げます。新人の皆様も同期で登っているという意識があり、素晴らしいと思いました。
【9月28日】記録:芦川
三峰山岳会に入って何の山行に参加しようかと迷っていたところ、色々なルートで甲斐駒ヶ岳を目指し、11時に山頂に集合するという集中山行があるので参加してみないかと声をかけて頂き、ぜひにと参加させて貰った。
金曜日の夜、集合し、夜景が綺麗な場所で小宴会を開いてから仮眠をとる。三峰では当たり前のようだが、新人の私には新鮮な体験で、こんな所で寝ていて職務質問されたらどうしようとドキドキしながら眠りについた。
仮眠後、バス乗り場の仙流荘に着くと小雨が降り始め、山に登らず宴会かな、などと言いながら林道バスに揺られ北沢峠に着くと雨は止んでいた。
幕営予定の長衛小屋のテン場は、北沢峠から歩いて10分という便利な場所なので、おでん鍋やらお酒やらを抱えてテン場に向かう。いつもは隣の人のテントに足を突っ込んでしまいそうになるぐらい混んでいるテン場だが、生憎の天気予報のためか空いており、良い場所にジャンテンと3人用のテントの場所が確保できた。テントを張るコツなど教えて頂きながら、私がもたもたしている間に皆さん驚きの速さで綺麗にテントを張っていく。
テントを張り終わり、8時20分に長衛小屋から栗沢山に向けて出発する。栗沢山までは樹林帯の道を歩きながら、長衛小屋の名称は伊那市から南アルプス市への要望により北沢駒仙小屋から長衛小屋に戻ったとの話を峯川リーダーから聞く。長衛小屋を開設し、登山道を拓き、南アルプスの開拓にかけた竹澤長衛の半生を描いた『竹澤長衛物語』の著者である三峰山岳会の元会員の方もこの件についてご尽力されたとのことです。北沢駒仙小屋なんて、色んな銀行が合併したような名前より長衛小屋の方が素敵で良かった、要望で名前が戻るとは凄いなあ~などと考えながら登っていたら、樹林帯を抜けて甲斐駒ヶ岳が目の前に現れて歓声が上がる。
栗沢山山頂手前に大きな岩が横になっていて、皆であれが、宇多田ヒカルさんが南アルプスの天◯水CMで座っていた岩(以下、宇多田岩という)だと言って、岩の前で写真を撮る。
栗沢山の山頂からは甲斐駒ヶ岳は勿論、八ヶ岳や鳳凰三山、北岳、間ノ岳も見えるという四方最高の展望で小休止し、アサヨ峰に向かう。アサヨ峰までの稜線でだんだん天気が悪くなり、頂上からは何も見えなくなってしまったので、集合写真を撮ってすぐ栗沢山に引き返す。
栗沢山では、なにやら登山女子たちが岩の前でキャッキャと撮影会をしているので、見てみると、あれ?あれが本当の宇多田岩じゃないかと我々の間違いにやっと気が付き、本物の宇多田岩の前で思い思いのポーズを取り撮影会をする。
後は下山のみ。夕飯の闇おでんと長衛小屋の生ビールを目指して急登を下る。長衛小屋の手前で、深谷さんがキノコの種類を色々を教えてくれ、ポンポコキノコを採ってきてくれた。先輩方の山の広い知識には驚くばかりである。
15時15分にテン場に到着し、早速、生ビールを買い、食担の深谷さんが手際よくおでんやおつまみの準備をしてくれる。今回は闇おでんなので、それぞれ持ち寄りで皆が何の種を持ってきているのか知らない。冬山で闇おでんをやった時は、皆が軽さを重視してハンペンだらけになったそうな。今回はそんなことは無く、食材はかぶらず、昆布、大根、卵、タコ、練りもの、ウィンナー、湯葉、モチ巾着、ポンポコと山の中にいるとは思えない豪華なおでんとなりとても美味しかった。
個食のチームは可哀想だなぁ、食べさせてあげたいなぁ、などと本音は別にある口ぶりで、モリモリおでんを食べ、先輩方の武勇伝?を聞きながら宴会を4時間近くやって、次の日の甲斐駒ヶ岳集中山行に備え20時頃に就寝した。
会に入って初めての山行で少し緊張していましたが、笑いが絶えない山行になりました。これからの活動が楽しみです。先輩方から色々と学ばせて頂きます。
【9月29日】記録:長浜
いつかは登りたいと思っていた甲斐駒ヶ岳。令和元年初、そして自身初の三峰集中山行が甲斐駒ヶ岳と聞き、行きたいなと思ってはいたものの、どれも難しそうなルートばかりだったので、諦めかけていた。しかし、峯川リーダーから、「このルートだと大丈夫だから」とお誘いいただき、参加することができた。
2日目は甲斐駒ヶ岳へ。朝4時に起床してラジオを聴きながら、昨晩のおでんの残りとお餅を食べた。
長衛小屋を6時20分に出発。途中、前日に深谷さんが見つけた「ぽんぽこ(ホコリタケ)」の群生地へ。生えてから時間が経ったホコリタケは、押すと埃のような胞子が噴出し、食べられないということを教わった。
仙水峠を過ぎ、9時前に駒津峰に到着。ここから岩場が続くと聞き、ストックをしまう。
昨日の岩場で、履いていた長ズボンに穴があいてしまったので、今日は被害に遭わないようにしないと...!と決意。
六万石へ歩き進んでいくと甲斐駒ヶ岳の山頂が見えた。天気は良いが山頂が少し曇っている。「天気も大丈夫そうなので、行きは直登ルートにします」と峯川リーダーの指示。
直登ルートには、鎖場や梯子が全くない。岩肌の浅い窪みに手や足を這わせ、丁寧に登っていく。登るのに苦戦してしまい、みんなのペースに遅れながらついていった。
10時30分頃、甲斐駒ヶ岳の山頂に到着。到着したら、木嶋さんが冷えひえのコーラをシェアしてくれた。やはり山頂はシュワシュワが良いですね。聞けば、知らないおばさまにも振る舞ったのだとか。
集合時間の11時まで30分程あったので、山頂からの景色を楽しみながら休憩。途中、誰かが「もーとー!」と叫ぶと、「もーとー!」という声が返ってきた。他のパーティも、どんどん山頂に集まってくる。カラフルなウエアが秋の青空に映える。天気予報は完璧に外れた。
集合時間の11時には4パーティが山頂に集合。しばし休憩し、記念写真を撮った後、解散。
峯川パーティは、マキ道で下山。想定よりも一本早いバスに乗り、仙流荘の温泉に入浴し、夕飯を食べた後に帰路に着いた。
自分の課題が見えた山行。これから、山歩きと岩登りの練習をしなくては...!
ご一緒していただいた皆様、ありがとうございました。
【9月28日】 | 長衛小屋(8:20) → 栗沢山山頂(10:30~10:45) → アサヨ峰(11:40) → 栗沢山山頂(12:50~13:10) → 長衛小屋(15:15) |
【9月29日】 | 長衛小屋(6:20) → 仙水峠(7:20~30) → 駒津峰(9:00~10) → 甲斐駒ヶ岳山頂(10:30~11:25) → 駒津峰(12:25~30) → 仙水峠(13:05) → 長衛小屋(13:45) |