山行日 2019年6月8日~9日
メンバー (L)古屋、千葉(快)、千葉(朋)、津田
和名倉沢は行きたい沢のリストに以前から入っていて、古屋さんが例会に出してくれたので、すかさず手を挙げた。6月の初め、いよいよ沢シーズン開幕、新緑を思う存分味わうのが楽しみだ。
前夜に都内を出発し、途中で仮眠、朝方に移動して三峰観光道路入り口の駐車スペースに停める。お天気はまずまず。ガイドブック通り、ガードレール切れ端にある立て札から下降する。踏み跡を下って、心もとない吊り橋を一人ずつ渡り、右の山道を進んで沢に下りる。さすがにシーズン初め、足を沢水に浸すと冷たい!これは体が温まるまではボチャンできないなと慎重に歩を進める。やはり奥秩父の沢、しょっぱなからヌメる。釣り師が入っている沢ということで、巻き道は明瞭だ。弁天の滝は左岸のガレから大高巻きとなる。以後も巻きが多く、和名倉沢は「巻き」の沢という印象だ。
「通ラズ」は大きな釜を持っている。巻きは右岸を選択したがピンクテープやロープもついていて、登山道のような印象だ。沢床に下りるとそこは大滝の下。圧巻の水瀑だ。スケールが大きい。そしてこの大滝も左岸のルンゼを登っていく。その後は右岸の巻きが続き、渓相が落ち着いてきたところで、もうよい時間。少し小高い左岸に幕を張った。薪は周囲にはあまり転がっておらず、山の斜面を登って取りにいったがほとんど濡れていて火を着けるのに時間がかかった。リーダーは短い時間で形のきれいな岩魚をゲット。美味しいおつまみにご飯で、幸せに就寝。
翌日はゆっくり起きた。予定の1,470mの幕場まで行かなかったため、和名倉山まで行って下りるのは時間的に難しいという話になったのだ。朝から雨が降り、タープの中で朝ごはんを食べた。快晴くん特製の温かいにゅう麺が体に優しい。雨は上がる様子はない。遅めの9時半に出発。最後まで遡行せずに途中で二瀬尾根に上がるため、左岸を見ながら歩く。1,470mのすぐ下の枯れ沢からのルートの等高線が一番緩く、ここを上がっていった。倒木が多かったが、木々も密集していなかったため見通しがよく快適に登れ、無事に二瀬尾根1,684P付近へ到着。小雨の降る中、二瀬尾根を下山した。二瀬尾根の下山がだいぶショートカットできてお得なコース取りだった。
秩父湖吊り橋からは車の通る一般道路を歩いて駐車スペースに戻った。帰りに温泉に入った後は、ジビエ料理のお店で鹿猪肉を食べ、最後まで奥秩父を堪能した。
【6月8日】 | ガードレール下降点(7:30) → 吊り橋(8:00) → 入渓点(8:25) → 弁天の滝(9:15) → 通ラズ(10:50) → 大滝下(12:20) → 1,305m地点幕(16:00) |
【6月9日】 | 幕場(9:30) → 1,470m地点(10:50) → 二瀬尾根1,684P付近(12:10) → 秩父湖吊り橋(14:30) → 駐車地点(15:10) |