山行日 2019年10月5日
メンバー (L)早川、内田、石毛
前評判は、越後一の美渓、癒し系の沢、初心者入門の沢といわれる米子沢。計画当初のメンバーは5人だったが、直前に退会になってしまった方や天候も不安定だったため、最終的には3人となる。
道の駅の南魚沼ゆきあかりで前泊。
朝7時に道の駅を出発。当日はほんの少し雨が降っていたので、増水状況によっては下山することを考えていた。
米子沢の入渓点は分かりやすい。桜坂駐車場では巻機山の登山口に最も近い駐車場まで行かず、米子沢の橋を越えずに、怪しいトイレの近くの駐車場に停める。入渓点は駐車場からの橋を越えず、米子沢遭難事故多発中の看板を過ぎて、米子沢の左岸の道を進んでいき、米子沢入口の看板を過ぎ、最後の堰堤から始まる。入渓時からみんなが歩き難さを感じており、明らかに増水している様相だった。
調べていた通りのポイントも登場する。“くの字の滝”もジャバジャバと水が流れている。ナメ沢出合は本流(写真:右側)の右岸にピンクリボンがあり、そこを歩いて、3段40mの大滝を高巻きしていく。記録の標高は参考程度です。
5mトイ状の滝は、遠方から見ると登れる様相でなく高巻きを選択するが、道は踏み跡がなく、5mトイ状に登ることになった。写真の滝の右岸を登るのだが、癒し時と増水時を比較すると二条の滝のようだった。
大ナメ帯の広さは圧巻だが、ガスっていて時折遠くのほうが見えるくらいだった。水流が強すぎるためかはわからないが、フェルトの沢靴でも2回ぐらい流されてしまった。
15mの滝で7人組の先行パーティに追いつき、ロープを出していたので小休止をとって待つ。右岸から登ると、大ナメ帯に入る。ここまでのほとんどの時間帯でガスに覆われていたが、大ナメ帯の終盤で、晴れ間に恵まれて、二俣にて紅葉を背景に写真をとる。巻機山避難小屋への直接の突き上げの道もあったはずだが、突き上げは避難小屋の標高を超えた標高1,870mのところで稜線にでて、井戸尾根で下山を開始した。巻機山避難小屋の中はとてもきれいで、泊まらずに下山の選択肢をとったことは、内田さんの言っていた通りで大変心残りとなった。18時前ぐらいから暗くなったためヘッデン山行となり、途中、登山道でない方向から人が草を掻きわけるような音が聞こえ、獣臭がした。熊だった場合、逃げられないことは確実なので、ハーケン用のハンマーを右手に構え、笛を頻繁に鳴らしながら下山した。下山後は駐車場の近くのキャンプ場で幕を張り、翌日は榛名山黒岩の岩場を少し見て帰京した。
前評判とは少し異なる、記事以外にも反省の多い山行でした。この度もメンバーのみなさま、ありがとうございました。
〈コースタイム〉
桜坂駐車場(8:30) → 最後の堰堤(8:40) → くの字の滝(9:35) → ナメ沢出合(9:45) → 栂ノ沢出合(10:30) → トイ状の滝(11:00) → 17m滝(11:35) → 大ナメ帯(13:30) → 二俣(14:00) → 稜線(15:05) → 巻機山避難小屋(15:10) → 桜坂駐車場(18:40)