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【集中山行】温泉山行・沼ノ平周遊
長浜 理枝

山行日 2020年9月26日~27日
メンバー (L)佐藤(明)、別所、天城、箭内、長浜

昼食の素麺タイム  例会山行計画表を見た時から、私の心は既に決まっていた。「エクストリーム温泉」という謎の単語にロックオンされたのだ。7月の鳥海山山行の時に、内田さんに聞いてみたら、明さんの山行は絶対楽しいだろうから是非行ってみなよと背中を押される。さすがに女子1人参加も寂しいなと思い、令和元年度に三峰に入会した同期女子達に声をかけてみたが、皆、不参加との返事だった。それで諦めるのも悔しいなと思い、腹を括ってエントリーしてみることにした。
 当日は飯田橋駅の肉そば屋さん前で集合。午前6時30分だというのに、朝シャッターが開くとすぐにお客さんでいっぱいになった。朝食はここでも良かったねと箭内さんと話していると、天城さんや明さんが登場し車に乗り込み移動。途中で別所さんとも合流し、コンビニでお酒を買いつつ、沼尻登山口に到着。雨風凌げる秘密の場所にテントを張り、みんなで焚き火用の枝を集めて、昼食の素麺を啜る。
エクストリーム温泉にて  これまで三峰に入会してからあまり食当をやったことがなかったので、足りるか途中心配になったが無事にやり遂げた(単に素麺を茹でて食材を切っただけですが・・・)。
 食後は、小雨がパラついていたものの、予定通りハイキングしながらエクストリーム温泉へ向かう。トレイルとしては迷うこともないような一本道。明さんによると、誰でもアクセスできるような道なので、夏は親子連れで賑わうという。トレイル上には、湯の花の採取装置や廃墟があり、硫黄臭が立ち込めている。数人のトレイルランナーが足湯をしているエリアが今回のゴール。
 川がそのまま野湯になっており、白濁した温泉が流れている。野湯に浸かりながら持参したハイボールを飲んだり、途中からすっぽんぽんで入浴してきた地元のおじさんと話をしたりと極楽野湯タイムを楽しんだ。
直火で肉を焼く  私は洋服のまま入浴したが、これは失敗だった。硫黄の匂いが強烈すぎて、この山行からウエアを何度洗っても匂いが取れないのである。すなわちずっと自分が硫黄臭い。野湯に入る時は、色々注意が必要のようである。これまで知らなかった「野湯道」に足を踏み入れることができ、三峰に入会して本当に良かったなぁと改めて思った。
 温泉を出た後はキャンプ地に戻り、天城さんにご指導いただきながら天ぷらを揚げていく。盛大な焚き火とたくさんの天ぷら、お肉とお酒で、明さんの百名山制覇を祝った。
安達太良山山頂にて  これまで交流できなかった世代の方々の話を聞くのは新しい刺激があり楽しい。今回の山行も貴重な経験ができてありがたいなぁと思いながら、眠りについた。
 翌朝起きたら雨だった。雨天や沼の平ルートのコースタイムについての不安がチームに漂ったのを察知して、明さんが「ロープウェイを使って登りましょう」と別ルートで登頂するという英断をしてくれた。それにより、ホッとした空気がチーム内に流れた・・・気がする。
 テントを片付けてロープウェイの駐車場に着くと、他のチームの面々と合流。総勢20人の大所帯になった。私自身、コロナ禍でルームにもしばらく行けていなかったので、久しぶりに会う方や、初めて会う方と挨拶しながら安達太良山の山頂を目指す。山頂に着くと、もう既にメンバーが集まり始めていたなか、明さんチームの全員で安達太良山のピークを踏むことができ、嬉しかった。
 明さんの英断に感謝です!
 他のチームも含め、今回、集中山行に参加したメンバー全員で集中することができたことはとても嬉しかった。オンラインじゃなくリアルに。楽しい時間を仲間と一緒に楽しめる機会を今後はより一層大切にしていきたい。

〈コースタイム〉
ロープウェイ山頂駅(9:20) → 安達太良山山頂(10:50) → ロープウェイ山頂駅(13:10)


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