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岩登り/ハイキング・青葉の岩場~安達太良山
小芝 麻紀子

山行日 2020年9月26日~27日
メンバー (L)小芝(麻)、小芝(泰)、宮本、渡辺(靖)、石毛、寺井

【9月26日】曇り時々雨
 今回の集中は岩登りとハイキングの組み合わせで参加することにした。初日は、福島県いわき市にある「青葉の岩場」でのクライミングだ。参加メンバー全員、初めて行く岩場となる。
 前夜発で仮眠をとり、土曜日は早朝から岩場へ向かう。グーグルマップで「青葉の岩場駐車場」と検索すると、駐車場まできっちりと案内してくれるので迷うことはない。車を駐車スペースに止め、岩場へ向かう。百岩の記述通り、駐車場近くのアプローチ道を道なりに登って行くと20分程度で広場エリアに辿り着く。岩場沿いを左右に行くことで、様々なエリアにいける。我々は陽当りが良さそうな、左に歩いていったところにある「南のエリア2」に向かった。
 9月という時期は、この岩場のシーズンとしては早いのかもしれない。アプローチの道中もだが、岩場には大きな蜘蛛の巣がはりめぐらされ、虫も多い。ブヨにも刺される。冬になれば虫問題は解決し、もっと快適に登れそうだ。
 虫に悩まされつつも、クライミング開始。青葉の岩場は砂岩でできている。砂岩の特徴であるザラザラした手触り。砂岩を登るのは初めてということもあったかもしれない。また朝まで降っていた雨が生乾き状態ということも拍車をかける。足が滑りそうな感覚があり、登攀するも、ついつい腰がひけてしまう。

「両手に蛇を」チャレンジ中 〈南のエリア2で登ったルート〉
菊のテンプラレフト(5.9+):素直なルート。
春らんまん(5.9):震災後にクラックが出現したとか。
アンモナイト(5.10c/d):最後が面白い。
カブトガニ・レフト(5.10d):後で知ったがクラックを使わないのが正規ルートらしい。我らはクラック利用。
両手に蛇(5.9+):出だしがいやらしい。スタートの踏み台設置ありがとうございます(笑)。
さくら(5.10a):新ルート。下部のホールドが遠いし、最後のテラスへ立ち上がるのに手がない。巻いてしまったけど本当はどう登るのか?

 2時を過ぎた頃、また雨が降り始めてきたので撤収することにする。この日、岩場を登っていたのは私たちのパーティーだけだった。雨模様の天候と時期を考えたら納得できるかもしれない。冬場のシーズンになれば、もう少し登るパーティーがいると思われる。
 車まで戻り、1時間半程度高速道路を走り、安達高原野営場へ。安達高原野営場は市営で無料のキャンプ場だ。二本松インターを出たところにある大きなスーパーで買い物をし、キャンプ場でテントを張る。焚火台で色々な物を炙り、楽しい夜となった。

【9月27日】曇り
 安達高原野営場から車で20分ほど走り、安達太良ロープウェイ乗り場へ向かう。ここで集中に参加している他のロープウェイ組と合流。山頂駅から集中の集合場所まで、談笑をしながら向かった。頂上手前の集合場所で様々な方面からやってきた仲間と会い、それぞれのパーティーの昨日から集合までの色々なエピソードを語り合い、写真を見せ合う。それぞれが思い思いの時間を過ごしているのを聞くのも、自分のパーティーの過ごした時間を話すのも本当に楽しい。集中山行は、ただただ集合するだけなのに、何故かとても感動してしまう。それが集中に参加したくなる魅力なのか。

安達太良山山頂にて
〈コースタイム〉
【9月26日】 青葉の岩場駐車場(8:00) → 南のエリア2(8:30)
【9月27日】 ロープウェイ山頂駅(9:30) → 安達太良山集中場所(10:50~11:50) → ロープウェイ山頂駅(12:50)

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