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山スキー・白馬コルチナ
さとうあきら

山行日 2021年1月12日~14日
メンバー (L)佐藤(明)、斎藤(吉)

 ヒマな人、平日スキーに行きましょう。成人の日の3連休後からなら、コロナへの経済支援となるGoToキャンペーンの対象となり、お安く行けるという前情報だし・・・ということで白馬コルチナスキー場をベースにしたバックカントリースキーを計画した。コルチナスキー場は五竜や八方、栂池など大糸線沿線に連なるスキー場の最北に位置し、東京からだと最遠となる。交通の便としてはあまり良くはないが、林間など非圧雪斜面が多く、スキー場管理区域外で滑ることにも寛容で、我々のような山岳スキーヤーには評判がなかなか良好だ。

Snownaviで紹介されたふたり 【1月12日】
 朝4時に国立で斎藤氏をピックアップし、午前8時コルチナスキー場に到着。動いたばかりのリフトに乗車すると、地元白馬地区でのスキー・スノボ情報を配信しているSnownavi社の取材を受け、当日のゲレンデレポートとして紹介してもらう。毎日スキー場を回って取材しているそうだ。
バックカントリー者用の出口ゲート  ゲレンデで足慣らしをしてから「裏コル」と呼ばれる稗田山(ひえだやま)から黒川沢への林間の急斜面を2度ほど滑る。昨日40㎝位の降雪があったおかげで雪質はとても良好。裏コルへの入口にはゲレンデ外に出ることを示すゲートが設置されており、不案内なゲレンデスキーヤーが誤ってトレースを追ってスキー場管理区域外に出ることがないような配慮がされている。
裏コルを滑る斎藤氏  なお、裏コルはコルチナスキー場第4ペアリフトトップから入り、白馬乗鞍スキー場の第6リフトのトップからゲレンデに戻るお手軽サイドカントリースキールートである。そのままトラバース気味に白馬乗鞍スキー場のゲレンデ内を東に滑ることでコルチナ第6リフト基部に戻ることができ、白馬乗鞍スキー場のリフト券は特になくても良いのがうれしい。ひと回りする所要時間は1時間位だ。
 とは言ってもスキー場外を滑るため、アバランチトランシーバ等の雪崩対策用具の携行と適切な知識・経験は必須である。
宿泊のグリーンプラザホテル  その後シール登行して休止中のコルチナ第5リフトのトップまで登り、南東側に落ちる板平尾根を滑るが、表面がクラストしており全く快適ではない。仕方がないので管理区域外とはなるが、尾根の北側を巻きながらアヤメ池へ下り終了とする。
 宿泊はゲレンデ脇に建つグリーンプラザ白馬に。北欧風のオシャレな外観のホテルだ。部屋も風呂も快適。バイキングの夕朝食もバラエティに富み、2食付き2泊にリフト券を3日分付けて一人34,200円とは割安感があった。ただし前述のGoToキャンペーンは感染者増のため結局実施見送りとなり、さらなる割引がなかったのは残念ではあるが。

【1月13日】
 今日は晴れ。中土駅までのバックカントリーツアーに出かける計画だったが、前週の大雪による大糸線の運休が解消されず、代行バスの運行もないとのこと。強行しても帰りの交通機関がないのでツアーはあきらめ、再び裏コルを4本。滑る人が多くどんどん荒れ気味となり、ノートラックを探し黒川沢のより上流部を滑る。斜面は良いのだが、おいしい斜面の標高差が少なく、逆に谷の底部を滑る距離が延びてつまらなくなる。

【1月14日】
 最終日。今日もお天気が良く気温も高い。裏コルへ試しに入るが雪はベタベタで快適さはない。ゲレンデ内の林間を2本ほど滑り、正午過ぎに終了。直ぐ近くの若栗温泉で入浴後、帰途についた。


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