山行日 2020年10月25日
メンバー (L)小芝(麻)、川口、菊池、及川、高橋(祐)
日本三大奇景の一つ、妙義山。山行に参加させて頂くことが決まり、最初に購入したのは『山と高原地図 西上州』。今回のコースはガイドブックで2番目に記載されているものと同一。最上級コースかぁ・・・。
前日夜に道の駅みょうぎに入り、仮眠。星穴岳に行かれる快晴さんたちも同じ道の駅に仮眠していて、翌朝にお会いした。朝7時に出立。妙義神社を経て、登山道に入るとすぐに急登。『山と高原地図』で距離が短い割に一気に標高が上がることを予習していたので、やはりというところ。一時間弱で最初の鎖場に到達。ここで一同、ヘルメットとハーネスを装着。川口さん以外ヘルメットが白色。ちなみに全員ウェアの上が青色。すなわち、5人中4人が白いヘルメットに青い服。誰が誰だかよくわからない。鎖場はところどころ地面から水が湧き出していて、若干滑りやすくなっている箇所もあった。前々日の雨の影響だろうか。一日出発を後らせていてよかった。自己確保の方法もマキさんに教えて頂きながら、まずは1本目の鎖場を攻略。最初の鎖場を越えた次は、「大の字」が設置されている岩の上へ。岩の上からの展望を味わった後、今回の山行初めての鎖場の下降。足元を見ながら慎重に下りる。上りよりも下りの方が難しい。
分岐点に戻り、しばらく普通の登山道を進むと、「奥の院」に到達。岩が積み重なってできた不思議な洞窟。「奥の院」の横には長い鎖場。順番待ちの際、後方にいたおじさんから「鎖場を越えた後のトラバースで滑落事故があったから、気をつけた方がよい」とのアドバイスを頂いた。鎖場の後も気を引き締めて進んだ。
少し進むと、見晴らし台があった。浅間山をはじめとした眺望を楽しみつつ、休憩をとった。そこで先程アドバイスをくれたおじさんが追い付いて、集合写真を撮ってくださった。その後、予想外なことを言われた。
「すみません、皆さんが鎖場を登っていた時の写真、今度『山と高原地図』を全面改訂するので、使わせて頂いてもいいでしょうか?」
おじさんは『山と高原地図 西上州』の編集者の方だったのだ。こんな光栄な話を受けないわけがない。青軍団は声を揃えて「もちろんです!」と返答。全面改訂が待ち遠しいですね。
ここからはこの山行の核心部分。まずは「ビビリ岩」。切れ落ちた感じの岩で、下を覗き込むと確かにビビる。途中のトラバース部分は足がかりが少なく、個人的には今回最難所と感じた。次は「背びれ岩」。足元も手元もホールドがしっかりしており、丁寧に行けば大丈夫だった。最後は「大のぞき」。鎖3本分の長~い急斜面。靴のフリクションを効かせて慎重に下りるようにした。最初に下りたマキさん曰く、下り切った瞬間は誰もが安堵の表情を浮かべていたとのこと。
核心を過ぎた後は、天狗岩へ。岩の上に登り、これから目指す妙義山最高峰の相馬岳を望む。紅葉が少し色づいていて美しい。タルワキ沢分岐のコルに降り、そこから15分ほどで相馬岳頂上に到着。早速三峰の旗を取り出して記念撮影。そういえばこの旗も青い。青い空、青い服、青い旗・・・
山頂で「あの有名な三峰山岳会ですか!」と声を掛けてくださった方がいた。群馬の「岩遊」さんという山岳会に所属されているとのこと。沢靴で登頂されていて、只者ではない雰囲気の方でした。
コルまで下りた後はタルワキ沢コースで下山。ガレた急坂で油断禁物。忘れた頃に出てくる鎖場も。終盤の崩落地にかかる鉄製の長い上り階段が地味に辛かった。中間道に出た後はゆるやか。第二見晴で小休止した後(川口さんはここでエナジードリンクを飲みブーストを掛ける)、妙義神社を経て、道の駅へ到着。
スリリングな鎖場が沢山あり、とても楽しい登山道でした。さらに色々な方との出会いもあり、非常に充実した山行でした。
リーダーのマキさんをはじめ、皆様ありがとうございました。
〈コースタイム〉
道の駅みょうぎ(6:55) → 妙義神社(7:05) → 大の字(8:20) → 奥の院(9:00) → ビビリ岩(9:55) → 背びれ岩(10:15) → 大のぞき(10:40) → 天狗岩(11:20) → 相馬岳(11:55) → 第二見晴(13:20) → 妙義神社(13:55)