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雪山縦走・白倉山~三依山
木村 咲稀
山行日 2021年2月13日~14日
メンバー (L)飯塚、鈴木(一)、金子、大田、和田、津田、野畑、小芝(麻)、菊池、佐藤(功)、木村、小幡

 今回は11人という大人数。実はリーダーの陽子さんとは当日が初めての顔合わせとなる。他にも今回が初めましてという方は多かったが、事前に面白い方々という情報は聞いていたので、夜の宴会が今季の楽しみな山行の一つだった。

【2月13日】
 朝7:40駐車場着。雲ひとつない良い天気。
 8:10頃から歩きだす。駐車場前の道路脇から入山するが、初っ端から急坂。恐らくこの日最も息の切れる箇所であった。そこからズルズルと急な坂を上り続ける。大人数なこともあり各々のペースで登る。9:50、稜線に上がる。麻紀さんと少し先に稜線手前で待っていると、上から声が聞こえる。後続の皆が既にどこからか上に上がっていた。
 そこからは気持ちのいい雪上の稜線歩きが続く。天気が良く、汗が滲むが微かな風が心地いい。

上方から聞こえる声の正体(9:50)長い稜線が続くも皆笑顔(10:55)

 14:00頃、暫く広々とした道が続き、当初の予定は尾頭峠を越えた先で幕を張る予定であったが、このあたりなら幕を張ってもいいのではないかとザックを置き、幕場探しが始まる。たしかに幕を張りたくなる良い場所が続いていた。このころ私を含め3人のワカンに不具合が出たのもあり、気分は完全に終了モードであった。私は雪山を始めて日が浅いこともあり、ワカンが壊れても「そんなものか」とやり過ごしていたが、普通「そんなもの」ではないようだ。私の場合は紐が外れてそのまま落として歩いてきてしまったのだが、これはまだ新しかったからなのか。他の二人が劣化によるものだとしたら、そんなに不具合が重なるものなのか。もしやこの晩起こったなかなか大きな地震の凶兆だったのか・・・。
ひとり現れる小幡さんは格好良かったです  話が逸れたが、良い幕場を探し求めた末、かなり広く快適な幕場(1,290m地点)を見つけてテント2張を張った。
 皆がお疲れの一杯を飲んで一息ついた頃、外からこちらに近づく何かの足音がする。一人でこんなところへテント泊で来る方もいるのかとあまり気に留めていなかったが、隣のテントから歓声が上がる。まさかの小幡さんがサプライズで登場!楽しい宴会に拍車が掛かり、隣のテントからは終始歌声が聞こえていた(主に和田さんと陽子さんの(笑))。

【2月14日】
 朝6:30、荷物をデポして幕場を発つ。本日も気持ちの良い快晴である。10:30、三依山に到着する。アップダウンの多い道も気持ちが良かった。ただ、この後長々と続くアップダウンにだんだんと辟易としてくる。
下って下ってまた登る。22号鉄塔脇(7:30)  山頂には先客がおり、総勢12人にもなったパーティを見て少し驚いていた。三依山山頂は、少し先に進んだところの展望が良かった。これから下山。先ほどのアップダウン再び・・・。テントを撤収しに戻り、尾頭峠から下山する。なかなかにこれが長い長い。この尾頭峠までは無だった気がする。記憶がない。
 尾頭峠からの下山路、昨晩の地震が影響してか一部雪崩れているところもあり肝が冷える。ようやく下りきり、車の音が聞こえてくるあたり、道が悪い。下には川が流れておりその上を雪が覆っているようで、どこを通ろうにもすっぽ抜けそうである。道は悪いが川沿いを歩き道路へ向かう。
ゴール目前なのに辿り着けない(15:55)  大人数での雪山は終始会話が絶えず楽しい山行だった。三依山、白倉山と聞いたときはどこの山域かも分からなかったが、近い所にこんな良い山があるなんて新発見であった。山行中話に出てくる山々は知らない山ばかりであったが、今後もどんどんマイナーな山に同行させていただきたい。
 今回企画をしてくださった陽子さん、山行中お世話になった皆さま、サプライズ登場してくださった小幡さん、ありがとうございました。

三依山山頂での集合写真(10:10)
〈コースタイム〉
【2月13日】 上三依塩原温泉口駐車場(8:10) → 白倉山(12:20) → 幕場(13:40)
【2月14日】 幕場(6:30) → 尾頭峠(7:35) → 三依山(10:10) → 尾頭峠 → 幕場 → 尾頭トンネル三依口駐車場(16:00)

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