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山スキー・至仏山
永岡 恵二

山行日 2021年4月24日
メンバー (L)永岡、斎藤(吉)、千葉(朋)、他1名

人で溢れている入山口  鳩待峠の駐車場は夜のうちに満車になっていたようだ。朝7時に戸倉の駐車場はすでに多くの車が停まっており、鳩待峠行きのバス待ちの人であふれていた。バスから鳩待峠に向かう車道には雪はなく、これでスキーができるのか不安だったが、鳩待峠の駐車場の前には少ないながらも雪があり、ひと安心した。
 鳩待峠は人で溢れかえっていた。これだけ人が多く快晴であれば、迷うようなことはない。緊張感ゼロでスタートした。なだらかな斜面をトレースに従って進んでいった。疎林で、日陰も少なく、汗だくになってしまう。途中上部の方で至仏山に向かう行列が見えた。まるで蟻の行列のようにきちんと一列になって進んでいる。

行列して山頂を目指す  2回ほど休みを取って、山頂に到着・・・と思ったら、そこは山頂手前の小ピーク。100m程先の山頂にはすごい人の数だ。登ってきたときにワル沢方面に滑っている人が少ないのが気になっていたが、ほとんどの人が山頂で大休止していた。あまりの人の多さで、我らは手前の小ピークで大休止。日光白根山、男体山、皇海山がきれいに見えた。

山頂  写真撮影のため山頂に寄って、いざ滑降。事前にワル沢を滑ると最後は渡渉になること、雪が少なく沢が割れている可能性も高いことから、登り返して最後は登ってきた尾根を戻ることにしていた。木が全くない大斜面だ。素晴らしい。雪はちょっと固いザラメ。時々重くなりブレーキがかかるが、気持ちいい。一気に滑り降りるのは勿体ないため、景色を楽しんだり写真や動画を撮ったりしながら、細かく刻みながら滑った。地形図上、沢が切れ込んでいる手前の1,700m位で登り返そうと話していたが、1,850mくらいの台地から先はブッシュがあったのでここで登り返すことにした。

雄叫びを上げる3人幸せそうなラッチ

登り返しも笑顔の面白おじさん  オヤマ沢田代先のコルの先2,100mの登山道まで登り返し、斜面を少し滑り下りた後、トラバース気味に登山道に向けて戻っていった。地形がしっかり見えるので、ルート取りも簡単だ。問題なく登山道に戻れた。あとは疎林の中を鳩待峠に向かう尾根に従って滑るだけ。途中1,700m付近の右側の尾根に滑り込みそうになるが、早めに気づき、登り返しなしで戻ることができた。鳩待峠に戻っても、人は相変わらず多かった。これだけ人の多い山に来たのは、三峰山岳会に入って初めてだったかもしれない。

〈コースタイム〉
鳩待峠(8:30) → 山頂手前小ピーク(11:20~11:50) → 至仏山頂(12:00) → 1850m(12:30) → 2100m(13:40) → 鳩待峠(14:20)


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