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雪洞訓練・タカマタギ
瓜田 仁美

山行日 2021年3月27日~28日
メンバー (L)小幡、金子、野畑、鈴木(一)、高橋(史)、木村、瓜田

 前日の3月26日に土樽駅で仮眠、翌日登山口近くまで移動し7:00頃に登山を開始した。駐車したすぐそばの土手にフキノトウが生えており、金子さん曰く伸びた茎をキンピラにすると美味しいのだそう。
 危険箇所はないが木の根や笹があるところは歩きづらく、私はアイゼンをひっかけてよろけたり転んだり。
 棒立山の手前の斜面へ到着し、リーダーが雪洞を掘る場所を探しに行くが、雪洞が初めての私にとってはこんなところに掘るの??と思うような急な斜面。
 プローブを刺して雪の深さを確認し、ここに掘ることを決める。

実物はもっと急斜面深さを確認

ひたすら掘る  足元を踏み固めて通り道を作り、ザックを置いてから作業を始める。この時ザックが落ちないようにピッケルで固定しておくのだと教えてもらう。2班に分かれて左右から掘り真ん中で繋げる計画だが、掘るのはかなり大変だ。雪をブロック状にして掘るといいと教えてもらったのだが、どうもうまくできない。小幡さんが掘ると私の3倍くらいのブロックができて、ベテランとの差を感じる・・・。

内装工事中  2時間ほど経って両方の穴が貫通したのだがまだ狭いのでひたすら拡張、その後は天井の凹凸を取って滑らかに、壁には棚も作った。天井を綺麗にしたので、この後全くしずくが落ちてこなかった。1時間ほどで完成し、野畑さん持参のろうそくを灯すとかなり良い雰囲気になった。

雪洞内  晩御飯は各自3品程度持ち寄った具材を使ったおでん。具材が被った人は罰ゲームという案があったが、楽しく過ごしているうちに皆忘れてしまった模様。ちなみに最も被っていたのはトマトで3人、珍しいものでは豚足があった。雪洞を削って水を作ったり、箸を置く代わりに天井に刺す人がいたり、色々と新鮮だった。寒くて眠れないだろうと覚悟していたが、荷物を入れたらかなりぎゅうぎゅうで、逆に暑くて目が覚めたくらい。

 翌日3月28日は天気が悪くなる予報で、棒立山の山頂に着いた頃はかなり風が強くなっていた。
 その後タカマタギに登頂、相変わらず風も強いので長居せずに集合写真を撮って下山した。

棒立山。強風のためこの姿勢。タカマタギ

 個人的には去年参加予定だったのだが直前で不参加となってしまい、1年越しの念願の雪洞だった。ウェアは濡れるし腰は痛くなるしで掘るのは結構大変だったが、完成した雪洞は快適で、とても良い経験となった。スコップをうまく使いこなせるようにならないと・・・。

〈コースタイム〉
【3月27日】 登山口(7:00) → 雪洞作成開始(10:50) → 雪洞貫通(12:40) → 雪洞完成(13:40)
【3月28日】 雪洞出発(6:00) → 棒立山(6:40) → タカマタギ(7:30)

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