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ハイキング・西上州碧岩と大岩
長浜 理枝

山行日 2021年6月5日~6日
メンバー (L)佐藤(明)、坂井、瓜田、小芝(麻)、渡辺(智)、宮本、渡辺(靖)、長浜

 西上州は、以前、明さんが三峰のメンバーを総動員して本を出した、ということで気になっていたエリアだ。2014年に発行された『西上州の山 ベスト100ルート―妙義山から両神山まで』は、もう絶版しており、ネットオークションサイトでは3倍くらいの値がするくらいの入手困難本になっている。
 今回、「西上州のマッターホルン」と呼ばれる碧岩と大岩を著者と一緒に山を歩くという稀有な山行にエントリーすることができた。事前に明さんから、今回は杉本さんのルートを歩きます、と例の本の該当ページのPDFが送られてきた。私は今年から沢を始める予定だったので、沢デビューはこれから。沢沿いの遊歩道を歩くという今回の山行も少し沢歩きの練習になるかなぁと楽しみにしながら当日を迎えた。
天ぷら大宴会の開幕  1日目は宴会のみなので、集合は土曜日14時高田馬場駅というゆっくりスタート。途中、別チームとも集合して到着した野営地は初夏の緑と渓の水流の音に癒される場所であった。その日の夕食は天ぷら。天ぷら食材を各自1~2品の持参という明さんのお達しの通り、参加者が思い思いの食材やお酒を持参して賑やかな夕食となった。こういう時に、なかなか食材やお酒が被らないのが我が山岳会の面白いところ。
 お酒を飲みながら大宴会が始まると、手作りのおつまみを披露する人、創作おつまみを開発する人、天ぷらを揚げ揚げな人、オカリナを演奏する人、寝ちゃう人、ラテンな音楽とともに踊り出す人、脱いじゃって筋肉披露する人、カロリー消費のためにジョギングを始める人などが続々と出没。お酒がすすむごとにみんなの「素」が出てくるのが面白い。
 「明日は雨だったらそのまま帰ろうかー」という明さんの言葉に励まされ?だいぶ酔っ払ってしまって、ふわふわした気分のまま就寝。
 翌日は少し天気が崩れそうな様子もあったが、予定通りに起床して登山口へ向かう。登山道の序盤は、沢を蛇行しながら石段や木道を歩く。沢沿いを歩くので、夏でも涼しく歩けそうな佇まい。
整備された登山道  山行計画としては、最初に大岩を登る予定であったが、ずんずんと進んでいく明さんについていくと、なんと、大岩への登山道を外れていて、碧岩に向かっていた。
 「大岩は帰る時に行こうね」と自分たちを励まして碧岩へ向かう。碧岩までのルートは比較的歩きやすかったが、頂上に近づいてくると少し岩稜帯のようなところも出てきて、ルートファインディングに迷う場面も。
 登頂の手前、最後の最後に少し厄介な岩場が出てきて、ドキドキしながらもなんとか突破。碧岩の頂上はひらけていて、まわりは緑の山々に囲まれていた。
頂上からの展望  頂上で明さんの山の解説も聞きながら休憩していたが、雨粒もぱらつき始めたので、そそくさと下山準備となった。下山はハーネスも着用して降ります、という明さんの言葉に少し緊張しながら準備する。往路で登ってきた少し厄介な岩場は相変わらず怖くって明さんや宮本さんにロープを張ってもらいながら、一人ずつ下山。こういう時にロープワークが必要なんだなぁと改めて実感し、結んだロープが心強く感じるとともに、率先してロープを張ってくださった先輩方に改めて感謝をした。
 途中、雨脚が強くなってきたため、後回しにしていた大岩もスキップして下山。実は明さんは大岩には行ったことがないというのを後から知り、やはりターゲットとする山は行ける時に行っておかねば、と思った。
 是非、次回は大岩に明さんとリベンジしたいです。その時はもちろん、大宴会つきで。

〈コースタイム>
登山口(6:35) → 三段の滝(7:05) → 碧岩(8:50) → 登山口(11:30)


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