山行日 2021年9月11日~12日
メンバー (L)小芝(泰)、渡辺(智)、平尾、佐藤(功)、淺井
「集中山行って何だろう?山頂で皆で瞑想でもするのかな?よくわからないけど、大きなイベントみたいだし、越後駒ヶ岳行ってみたかったし、参加してみよう!」
7月入会で右も左もわからないピヨピヨ会員の私が、集中の意味もよく理解しないまま、素敵な募集メールに飛びつき、参加させていただくこととなった当山行。
7月の入会以来、(お試し山行を除けば)、初めての山行となった集中山行。
体力、筋力がなく、(素面だと)結構な人見知りで、ほとんど単独で山を歩いてきた自分が、果たして他のメンバーの方々について歩くことができるのか、緊張と興奮がない交ぜになった心持ちで参加した山行であったが、メンバーの皆様の優しさや会の一体感、越後駒ヶ岳の山の懐の広さに助けられ、楽しく、学びの多い山行となった。
【9月10日】
今回は山行前夜22時に東京駅ロータリーにて小芝さんの車にてピックアップいただき、前泊地に向かう。
メンバーの皆様とは、初めて山行をご一緒させていただく。まずうまく合流できるのか、駅で迷って遅れたらどうしよう。早くも不安が生まれる。これを解したくて、家から東京駅までのグリーン車(奮発した)で思わず缶ビールを一缶空ける。
東京駅を出て、案の定迷いかけるも、朗らかな智世さんに声をかけていただき、皆様と無事合流。アルコールとともに少しずつ不安が解れていく。
某なんとか事態宣言下の高速道路は車の数もまばらで、スムーズな流れで道の駅ゆのたにに到着。
道の駅の目の前という素敵なロケーションのコンビニで買いこんだお酒とおつまみの元、プチ宴会開始。三峰の愉快で素敵な方々についてのお話を色々伺うことができた。やっぱり前泊楽しいですね!
【9月11日】
翌日はゆっくり8時半頃、枝折峠から駒の小屋目指して登山開始。紅葉等のピークシーズンではないものの、駐車場には思いのほか多くの車がある。この分だと小屋は満員御礼か、とこの日の宿泊はテント泊に決定する。
登り始めてほどなく、雲海スポットなる場所に到着。しかし天気はあいにくの曇り、雲海というか雲らしき灰色しか見えない。明日の山頂集中での晴天を願いながら粛々とたのしく、歩みを続ける。
山での歩き方や道中に根を張る様々な植物のことなど、興味深いお話を伺いながら、予定より早く13時前には駒の小屋に到着。早速ビールの確保にと小屋に駆け込む。気さくな小屋番さん曰く「売るほどある」というビールを、賞味期限の都合でさらに値引きをしてもらう僥倖に恵まれ、ほくほくの気持ちでテントへ戻り昼飲み宴会開始。皆様持ち寄りのおつまみとお酒で楽しく、美味しい時間を過ごしていると何時の間にやら夜。時間の感覚を見失っていると、隊の皆様が合流。さらににぎやかな本飲みの時間となる。(なおこの後少ししてから就寝までの記憶が若干薄い。自転車という名のトイレを漕ぎに行った記憶だけはある。)
夜はジャンボテントに総勢8名で就寝。自分が隙間なく詰め合わされた、お弁当の具になったような感覚だった。(シュラフに入ると、余計明太子っぽくなる。)
【9月12日】
初めての刺激的な夜の体験に、ぼーっとする頭と目をこすりながらテントの外に出ると、早朝の清やかな空気の中、昨日とは打って変わって、越後三山や尾瀬、日光白根山等の山々の広大で厳かな景色が眼下に広がり、思わずしばらく涙ぐむ。(この時期若干情緒が不安定だった。)
朝ごはんは食当・智世さんによるトマトリゾットをいただく。前日酷使した肝臓に染み入るおいしさだった。
他チームとの進行の兼ね合いで、集中場所が駒の小屋に変更になったため、手早く山頂ピストン。稜線歩きのすぐ真横にはギザギザ八海山。本当に晴れてよかった!山頂にはエクスカリバーのような宝剣を手に携えた、修験者の像が鎮座していた。
小屋に戻り、午前11時頃、集中!三峰の旗を広げ、各チームの皆様が小屋前広場に集結する様は、やはり圧巻だった。これが集中。断じて瞑想することではかった。小芝リーダーお手製の具だくさんのコンソメスープを皆でいただき、身体を温める。朝に引き続き、おいしいひと時。
その後小屋からの下山開始直後の岩場にて転倒、特に大きなけがはなかったが自分の体力・登山技術の拙さを改めて痛感する。それとともに、メンバーの皆様に様々な助けやご教示をいただき、チームで登山することの有難さを再度実感する。いつかこの有難みを誰かに返せる自分になりたいと思う。まずは一人前のパッキング力を身に着けられるよう、頑張ります!!!
【9月10日】 | 東京駅(22:00) → 道の駅ゆのたに(1:00) |
【9月11日】 | 枝折峠(8:30) → 駒の小屋(13:00)(幕) |
【9月12日】 | 幕場(9:00) → 越後駒ヶ岳山頂(10:00) → 駒の小屋(11:00~12:00) → 枝折峠(15:30) → 銀山峠温泉(15:30~16:30)=東京駅(20:00) |