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山スキー・神奈山・赤倉山
大瀧 美樹

山行日 2022年1月29日~30日
メンバー (L)清水、荻原、斎藤(吉)、野畑、平山、大瀧

 25年くらい前からずっと熱望しつつも、なかなか機会に恵まれず手を出せないでいたものが山スキーだった。そのため昨年4月に三峰に入会し例会山行で山スキーのオンパレードを見た際に、絶対に2022年からチャレンジしようと心に決めていた。その念願叶ってのデビュー戦が今回の山行である。幼少期からスキーを楽しんでいた私にとって、ある程度どんな状態でも滑れると正直高を括っていたが、今回の2日間でそれが大きな勘違いであったことを痛感した。前泊地の宿(一富久)で平山さんから、「山スキーは総合格闘技だよ!」と言われた時にはあまりピンときてなかったが、終えてその意味がとてもよくわかった。私にとって痛烈なパンチをくらいまくったデビュー戦となった。

【1月29日 神奈山】
1,770m地点を目指しハイクアップ  朝8時ごろに宿を出発し休暇村妙高に向かい、そこからシールを付けてハイクアップをスタートした。12月にかぐらでシールを付ける練習やゲレンデコース外を登る練習は少ししたが、実際の山でのハイクアップは苦戦の連続だった。まず方向転換のキックターンが思うようにできない。山側のスキー板の方向を変えた後、谷側の板を転換しようと踵を蹴り上げても板の先端が新雪の斜面に突き刺さり思うように板が動かせないのである。みーこさん、平山さんに教えてもらいながら何とか斜面を登りきることができた。
 そしてついに滑走ポイントに到着。念願の非圧雪斜面を滑れる!と喜んだのも束の間、その後また地獄が待っていた。非圧雪の雪面が想像以上に難しいのだ。ターンをする際の荷重のかけ具合がフワフワのパウダー状態の雪になると無茶苦茶難しいのである。そしてバランスを崩しコケると、雪にどんどん埋もれてしまい全然立ち上がれないのだ。太ももの筋肉が悲鳴をあげる中、なんとかゴール地点に到着した時には満身創痍状態だった。
 初日は平山さんから言われた、「キックターンは千本ノック!とにかく練習あるのみ!」その教えを心に刻んだ。宿に戻ると、焼き肉とおでんが用意されており宴会がスタート。快適な宿で楽しい夜を過ごすことができた。

【1月30日 赤倉山】
 2日目は宿を7時ごろに出発し妙高杉ノ原スキー場でゴンドラに乗った。降り場から少し下ったところからハイクアップがスタート。途中背後からゲレンデ滑走中のスノーボーダーから「ここから登るの?!凄いね!」と激励を受けつつラッセルをしながら赤倉山を目指した。初日のキックターンの練習もあり、だいぶスムーズに登れるようになった。昨日の反省も踏まえ、なるべく足が疲れないように登ることを心掛け滑走時に余力が残せるよう意識した。2時間ほどハイクアップし滑走ポイントに到着。初日の神奈山と比べると雪がしまっており気持ちよく滑ることができた。木の間を抜けながら樹林帯を滑る楽しさを味わうことができた。時々もきちさんの「ひゃっほ~!!!」を真似して声を出す余裕も出てきた。あっという間に楽しい時間は終わり、無事に山スキーデビューを終えることができた。

【最後に・・・】
 改めて快く一緒に連れて行ってくれた皆様に心から感謝。色々教えていただき、そして沢山励ましていただき本当にありがとうございました。とにかく山に行き経験を積むことが一番だと学んだため、今回の学びを活かしながら様々な山にチャレンジしたいと思います。いつか新たに山スキーをスタートする仲間が現れた時に、今度は私が教えられるようになりたいと心から思いました。

一富久での絶品焼肉宴会!!
〈コースタイム〉
【1月29日】 休暇村妙高(9:00) → 神奈山(1,770m地点)(12:55) → 藤巻山(14:30) → 休暇村妙高(15:00)
【1月30日】 妙高杉ノ原スキー場ゴンドラ降り場(9:40) → 赤倉山(1,914m地点)(11:40) → 池ノ平スキー場旧ゲレンデ(12:30) → 池ノ平スキー場(13:00)

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