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読図訓練・畦ヶ丸
菊池 啓

山行日 2022年3月27日
メンバー (L)千葉(快)、野畑、菊池、他1名

 快晴さんの読図山行2日目。今回はお試し山行の方1名参加の計4名での実施。
 前日の奥多摩はまだ特徴があったらしいが本日の丹沢はさらに難しいとのこと。天気も雨が降りそうな中、不安を抱えつつ2回目の地図読みです。

【3月27日(日)】
 雨が降りそうな曇天のなか8:30に西丹沢ビジターセンターから歩きだします。前日に引き続きリーダーの快晴さん以外の3名がひとりずつ順番に地図上のチェックポイントを目指し、到達出来たら交代というルール。
 最初は沢沿いの登山道を進み、沢に入り込む谷の形・方角と各チェックポイントの距離間を意識しながら進んでいく。が、3番目のチェックポイントぐらいからどうも微妙に谷筋の方角が合わない気がする・・・。それでも谷筋の大きさと入り込む方角が似ているのでこんなものだろうと考え進んでいくも、どんどん方角のずれやチェックポイントまでの距離がおかしくなっていく。
 結局沢筋の登山道も終盤になってから、自分たちの位置がだいぶ先にいると読み違えていたことに気づく。どうも似たような谷筋ばかりのため勘違いして自分たちの位置をロストしていたようだ。地図読みを意識して歩いていたのにこんなにコロッと間違ってしまうことに驚愕!
 教訓として、地図と実際の地形に違和感を覚えたら間違っているかもしれないと考えるというのを強く感じました・・・。
地図と地形を合わせる!  沢から尾根筋を進むと、わかりやすい道のためそこまで悩むことなくサクサクと頂上まで進む。途中霧雨が降り始めレインウェアを着るも特に問題なく畦ヶ丸の頂上まで登頂。
 意外と体が冷えていたのとちょうど昼時なで畦ヶ丸避難小屋で大休憩。この小屋は数年前に改築されて素晴らしく綺麗になっていました。
 休憩も終わり、畦ヶ丸の頂上から今度はバリエーションルートに入る後半戦。畦ヶ丸から南東方向にある権現山方向へいくつも分岐している尾根筋を下っていきます。
 下りは歩くスピードが速く、あっという間にチェックポイントについてしまうので地図上の距離感覚を登りから修正する必要があるのと、尾根の分岐が間違えやすいのでまた違った難しさがあります。
 それでもなんとか権現山直下の分岐まで来るも、使用していた地図と登山道が付け替えられていたため、少々悩む。地形の読み以外でもこんな道迷いポイントがあるなんて・・・なかなか読図は難しい。
地図読み中  権現山分岐からは北東へ尾根を下り最初の沢沿いの登山道へ出て、西丹沢ビジターセンターへ下って読図山行は終了。途中、最初に間違えたであろうチェックポイントを通るため軽く確認するも、どこで間違えたかははっきりしなかった・・・。
 今回地図読み講習に初参加でしたが、とにかく自分の場所と地形を読むのが難しく、意識していても間違えるということを実地で学ぶことができました。今後、沢やバリエーションルートを歩く際の必須スキルのため、非常にためになる講習となりました。色々準備してくれた快晴さんありがとうございます。

〈コースタイム〉
西丹沢ビジターセンター(8:30) → 畦ヶ丸(12:40) → 西丹沢ビジターセンター(16:25)


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