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雪山登山・櫛ヶ峰、猫魔ヶ岳
川口 修

山行日 2022年3月12日~13日
メンバー (L)梅田、川口、高橋(史)、佐藤(功)

 昨年に続き、リーダーの会社の保養所である裏磐梯高原ホテルを宿に磐梯山周辺の雪山を楽しむ山行。
 磐梯山はとにかく裏磐梯から望む山容がとにかく迫力満点、絵になる。
 昨年同時期に磐梯山に登頂した際、磐梯山の東側にある櫛ヶ峰の威容に後ろ髪を引かれつつ下山した記憶から、今年は櫛ヶ峰のピークを目指すことに、ただ、直前にリーダーがスマホを紛失してしまうというハプニングに見舞われる、そんな中受理された計画書を確認すると、自分はSLにアサインされていて、さらにCLは連絡つかないから要件はSLまでと記載されている始末・・・う~ん・・・大丈夫か?・・・リーダー不在?いつぞやの浅間山の悪夢が・・・と思いつつも、梅ちゃんだから、まぁいいか・・・(笑)
 昨年同様、金曜前泊は道の駅猪苗代で仮眠をとらせていただいた。ちなみに朝には同じ場所でもう1パーティーが仮眠をとっていた(こちらのパーティーも磐梯山に行くとのこと・・・)。
 翌朝は、近くのコンビニで朝食を済ませ、8時頃には裏磐梯スキー場の駐車場に、装備を整え、8時半のリフト運航開始を待ってリフトトップへ、ここ数日の陽気ですっかり重くなった雪の中、まずはお約束のイエローフォールを目指す。天気予報通り、上空はかなりの強風、雲は恐ろしく速い・・・稜線敗退を予感しつつも空は時折青空も覗く天気のため、とにかく行けるとこまで行くこととする。
 まずはここ数日の暖気ですっかり重くなった雪道を賑やかに進む。傾斜は緩いが歩き難い。水気もたっぷりで不快指数高め・・・。

登山開始!(リフトだけど・・)まずはイエローフォールを目指す。

 ただ時折覗く稜線がとにかく迫力があって素晴らしい。そうこうしているうちにイエローフォールに、今年は時期的なものもあり特に氷が小さい・・・リーダー曰く「3大がっかりスポット」の本領発揮である。残りの2つがどこなのか?気になりつつも取り急ぎ稜線に至る急登の尾根に取り付く。ここまで登ってくると、雪が締まっていて歩きやすいものの、登るにつれ風もさらに強まり、稜線付近で引き返してくるパーティーと何組もすれ違う。案の定櫛ヶ峰に分岐手前で樹林帯を出ると、かなりの強風に晒される。稜線手前50mほどの風当たりが弱いところで1本とって、今日はここがピークと宣言、強風のため早々と下山を決心する。

本日の最高到達点!パン君のソリ遊び

 時間がたっぷりあるので、サクサクと急登を下り緩斜面に出たところで、周りの迷惑を顧みず雪合戦などで雪遊びをしつつ、帰路は銅沼を経由してリフトトップまで下山。
 リフト降り場のスキー場スタッフさんにスキー場のゲレンデを迂回する下山用ルートに行くよう促され、そちらにいくと、なかなかいい感じの圧雪された緩斜面があるではないか、待っていましたとばかりに直前に購入したヒップソリが大活躍!!ソリ遊びをしながら下山。それでも予定よりかなり早く下山したため、お酒の苦手なパンさんこと功さんに宿までの運転をお願いすることとし、スキー場のフードコートで軽くビールなんぞ飲みつつ、ここで本日合流予定のスーさんと大瀧さんの下山を待つことに。
 下山後のチョイ飲みを楽しみ、スーさん達と合流、その後さらに麓のコンビニで横ちんの友人の南ちゃん夫妻のキャンピングカーと合流し、この山行1番のお楽しみ、裏磐梯高原ホテルへチェックイン。今年はコテージ1棟まるごと3組分を貸し切りとのこと、気兼ねなく騒ぎ放題である。今回も横ちんがヒラマサ、カサゴ等の新鮮な食材やたっぷりの牛筋煮込みなどを用意してくれ、どれも絶品!!しかもメインはシシ鍋・・・もうお腹も大満足です。母屋にある素晴らしいロケーションのお風呂に行くのも忘れ盛り上がり、色々と事件もありつつも夜は更けていき私も当然のように朝風呂となりました・・・。
 翌朝はのんびり起床っていうか昨夜起床時間も決めないまま気ままに寝てしまい起きる時間も気ままに・・・、朝食はシシ鍋の残りにうどんを入れて煮込みうどんに、これもまた絶品でした。なんだかんだと結局片付け終えたのは9時くらいに、それでも本日目的としている猫魔ヶ岳へと出る準備の最中、なんとリーダーこれからお風呂行ってくる~・・って、思わずパンさんも「え?今から?」って心の声が漏れ出る(;^_^A
 速攻戻ってくると言い残し、お風呂に行ったけど、戻ってきたのは1時間後・・・
 兎にも角にも、10時半ころチェックアウトし、ここで秋田に向かうスーさん大瀧さん、どこに行くかわからない南ちゃん夫妻と別れ、猫魔ヶ岳を目指してまずはアルツ磐梯スキー場に向かう。
 天気は曇天なれど、11時過ぎ頃に駐車場に到着、駐車場の誘導をしていた地元のおっちゃんに「今からかい?遅いね~」などといわれつつも、アルツエクスプレス(高速クワット)にて1気にリフトトップへ、途中雨がパラついて気持ちが萎えそうになったが、リフトを降りる頃には雨も落ち着き、なんとか無事に猫魔ヶ岳に取り付く。
 すぐに急登となり程なく稜線にでると、曇天ではあるものの、猪苗代湖が一望できてなかなかの眺望、しかも昨日の風は何所へ?ほぼ無風である。猫魔ヶ岳山頂ではちょうどタイミングよく反対方向からいらしたご夫婦に記念写真を撮っていただいた。

猫魔ヶ岳山頂~猫石・・・にゃ~

リフト跡を一気に下山  その後はほとんどトレースのない緩斜面を尾根に沿って気持ちよくスノートレッキングを楽しむことができた。猫石~厩岳山とそれといった難所も行き会いもなくで、静かな雪山を堪能、特に厩岳山山頂の眺望は素晴らしく無風の山頂でゆっくり1本取って下山を開始。すぐに急登となりつぼ足で股下すべてをズボズボと沈めながら現在使っていないゲレンデまで降りる。トレースも踏み後もないゲレンデでスキーが欲しくなったが、当然歩くしかない・・・  すでに撤去されたリフトのラインが直線なので、もっとも最短で下山できるとことから、ひたすら直線で下山、途中から営業中のゲレンデに合流したため、あとはゲレンデ脇を通って、スタート地点に戻った。
 今回、目標としていた櫛ヶ峰登頂はできなかったことから是非リベンジを計画したいところである。また、猫魔ヶ岳から厩岳山へ至るルートは人も少なく気軽にスノートレッキングを楽しめる良いルートであった。こちらはもう少し雪質のいい時に再度訪れたい。
 是非来年もお願いします!リーダー。
 でも、次回は起床時間と朝風呂の時間はちゃんと決めておきましょう~。

〈コースタイム〉
【3月12日】 裏磐梯スキー場(8:30) → 裏磐梯ゲレンデトップ(8:50) → イエローフォール(10:00) → 櫛ヶ峰分岐(10:50) → 銅沼(12:05) → 裏磐梯ゲレンデトップ(12:20) → 裏磐梯スキー場(12:50)
【3月13日】 アルツ磐梯スキー場(11:30) → アルツエクスプレスリフトトップ(11:40) → 猫魔ヶ岳(12:30) → 猫石(13:00) → 厩岳山(13:45) → 厩岳山神社(14:10) → アルツ磐梯スキー場(15:00)

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