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縦走・佐渡島大佐渡山地
菊池 啓

山行日 2022年5月27日~28日
メンバー (L)菊池、金子、飯塚、青木

 佐渡島はこの時期花が奇麗という話を聞き例会初リーダーとして島旅での佐渡島縦走山行を行いました。緩めな山のためここ数年の入会メンバーが参加になるかなと考えていたところ、蓋を開けてみたら金子さん、飯塚さん、青木さんと大御所なメンバーに参加していただき、結果的になかなかに楽しい島旅山行となりました。

【5月26日(木)】
 赤羽、練馬で飯塚さん、青木さんと合流して金子さんはご自宅前でピックアップ。合流後は関越道をひたすら北上してまずは前泊地の越後湯沢にある湯沢健康ランドを目指します。同健康ランドは古くからあり何とも味のある泊まれる健康ランド。ここで今夜は前泊となります。

【5月27日(金)】
 起床すると土砂降りの大雨!が、天気予報では昼には雨がやみ、その後はずっと晴れ予報なのでそれを信じて移動開始。
 新潟港に着き9:20新潟発のフェリーに乗り込み約2時間半の船旅で一路佐渡島へ。2等客室の共同の雑魚寝スペースで昼寝をしたりして、佐渡島の島影が見えるころには晴れ間が見えてきた。これは期待ができそう!
ドンデン山荘から。この時はまだ晴れていた・・・  佐渡島両津港に到着し、着替えなどの荷物を港のコインロッカーに預けて12:05発の登山口行行きバス(ドンデンライナー)に乗り込み、12:45頃ようやく登山口であるアオネバ登山口から登山を開始します。
 登山道から稜線沿いのアオネバ十字路までは沢沿いを上がるルートで雨上がりの緑豊かな森の中を登りました。途中で沢蟹を見つけたり、イワカガミがわずかに咲いているのを見ながら、稜線であるアオネバ十字路まで登るとあとはよく慣らされた林道と車道歩きでドンデン山荘へ。
 ドンデン山荘のテントサイトは両津港を見渡せる最高のロケーションかつ天気も良くなり絶好の宴会日和・・・のはずが、自分で割り振った共同装備のバーナーヘッドを忘れるという大失態を犯す!なんとか他のテント客からバーナーを借りて事なきを得るものの、初リーダーにして大反省です。この日は青木さん特製ガパオライスや担ぎ上げた日本酒を飲んで就寝。

避難小屋前の花畑 【5月28日(土)】
 前日夜から風が強くこの日も朝から強風気味。雲が速く流れていて時折太陽が見えるので、このまま晴れてくれるのを期待して5:15に歩き出す。  まずはドンデン山荘の裏から尻立山~ドンデン避難小屋を目指すも樹林帯を抜けて稜線にでると超強風が吹き荒れていた。それでもなんとか尻立山を越えてドンデン避難小屋まで行くとそこは白い花畑が広がっていた。
 ここで少し休憩した後、ようやく本格的な佐渡島縦走の開始。
 途中で飯塚さんが見たかった薄紫色のシラネアオイを見つけるもほとんど終わりかけのよう。後で知ったのだがこの時期の佐渡島の花はもう終わりの方の時期らしくそこまで花畑というほどではありませんでした。それでも金北山に近づくとカタクリやシラネアオイの群生がいくつかあり、それなりに花を見れたので良かったかなと。が、景色に関しては、この日の佐渡島は山の上だけが雲がかかり強風と雨で大荒れ。マトネから金北山までは樹林帯が切れる稜線がありますが、そこは気を抜くと転びそうなぐらい(実際飯塚さんは転んだ)の横風とガスで、景色が全く見られず修行のような状態でした。どうもこの日に縦走して下山口の白雲台まで抜けたのは自分たちとあと一組ソロのトレランの人だけだったようで、他はみな引き返すほどの天候だったようです。
 どうにかこうにか白雲台まで下山してタクシーで両津港まで戻ると、晴れた穏やかな気候が広がっていました・・・。

 港に戻った後はレンタカーを借りて残りの半日+29日は観光とグルメを堪能させていただきました。
 佐渡の海鮮グルメ、島北部の大野亀に咲く佐渡島固有種の花のトビシマカンゾウ、佐渡島金山や地元のお酒と、佐渡島を満喫して帰京です。

佐渡島固有種 トビシマカンゾウ

【終わりに】
 初リーダーということで下山までは緊張しっぱなしでした。その割に忘れ物をするという大失態をして、反省の多いほろ苦い例会になりました。
 佐渡島自体は花の季節に少し遅かったことと、天気が大荒れで景色が見られなかったこともあるので再度どこかでチャレンジしようと思います。
 参加いただきました金子さん、飯塚さん、青木さんには感謝です。

〈コースタイム〉
【5月27日】 アオネバ登山口(12:45) → アオネバ十字路(14:00) → ドンデン山荘(15:00)
【5月28日】 ドンデン山荘(5:15) → 尻立山(5:40) → ドンデン避難小屋(5:50~6:15) → アオネバ十字路(7:00) → マトネ(7:40) → 金北山(11:30) → 白雲台(13:00)

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