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縦走・八海山
小芝 泰規

山行日 2022年7月9日~10日
メンバー (L)小芝(泰)、鈴木(一)、清水、坂井

 体が重い。一回り大きくなったよね(体が)と言う声も聞こえて来る。今年に入ってからの不摂生がたたり、半年で体重が5キロも増えてしまった!それでも数年前まではちょっと体を動かすとあっという間にもと通りに戻ったのだが、ここにきて腹回りの脂肪がテコでも動かぬと鎮座を続けている。今回の企画はなまった体に鞭を入れるべく修行の道を歩いて来ようと企画したものだが、ありがたいメンバーが参加してくれ、同行五人よろしく修業の道に臨むことになった。

快適な避難小屋 【7月9日】
 朝7時過ぎに二合目駐車場に到着すると、ずらりと車が並んでいる。今年の超スピード梅雨明けのために千本槍小屋の水場が期待できない。各自行動水の他に2Lを持ち上げることにして、途中の水場を目指した。水場は豊富な水量があり、暫く休憩して体を冷やした。この先から鎖場が連続する道へと変わっていく。皆クライミングや沢で体を慣らしているので心配するようなことは無いのだが、念のためにヘルメットを着ける。とにかく暑い!急勾配でスピードが落ちたところに刺すような日差しが照り付ける。皆風呂上がりのような顔で全身びしょぬれだ。途中メンバーが熱中症気味になって一瞬下山もよぎったが、この道は下山が禁止されている。一度足を踏み入れたら登り続けるしかないのだ。しかし、思いのほか日陰は涼しくて休めるポイントが多かったのは助かった。途中小まめに休憩を取りつつ、テルモスに入れた氷でよく冷やしたカルピスを回し飲みした。倒れるほどに旨い。それからも日差しはどんどん強くなったが、そんなこんなで避難小屋に到着できた。
 強い日差しにも関わらず、小屋内はとても涼しく快適だった。八海山避難小屋は有人の千本槍小屋と接続した構造になっている。避難小屋利用の場合は2,000円/人を支払う。この日は貸し切りの避難小屋でくつろぐことができた。

【7月10日】
 今日は朝から八ツ峰縦走して下山するのみ。
 時間は全然余裕だが、日差しが強くなる前に歩を進めようと5時半に小屋を出た。鎖場を登って降りるを繰り返す。クライミングっぽく、できるだけ鎖を使わないように進んでみたが、鎖にしがみ付かないと降りられない岩峰もあった。
 下山路の新開道は、下りはじめに沢の巻きのようなトラバースが続くが、そこを越えれば下りやすい下山道で快適。途中の水場(稲荷清水)は枯れていた。順調に下山し、10時半には駐車場に下りることが出来た。お陰様でベルトを忘れた登山パンツが腰あたりまで落ちていた。山行に付き合ってくれた皆さん、楽しい修行になりました。ありがとう!

いざ八ツ峯縦走へ楽しい!岩稜の縦走路
〈コースタイム〉
【7月9日】 二合目駐車場(8:00) → 屏風道 → 八海山避難小屋(13:30)
【7月10日】 八海山避難小屋(5:30) → 新開道 → 二合目駐車場(10:30)

温泉:湯らりあ(400円)


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