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沢登り・大行沢カケス沢右俣
大瀧 美樹

山行日 2022年6月25日~26日
メンバー (L)荻原、永岡、金子、清水、石毛、鈴木(一)、木村、川口、大瀧

 天国のナメに癒されたいと参加を決めた今回の山行。あっと言う間に人数が増え、9人の大所帯での沢登りとなった。初日の大行沢は緩やかな滑床がひたすら続き、翌日のカケス沢右俣は連続する小滝が想像以上に登り応えがあった。弛緩とほどよい緊張の両方が盛り込まれた気持ちの良い沢登りとなった。

美しい滑床にテンションが上がる 【6月25日】曇り
 朝7時頃前泊地である道の駅村田を出発し、8時頃二口渓谷駐車場に到着した。そこから大行沢のゴルジュ帯を避け登山道を暫く歩くと9時半に雨滝に到着した。さらに登山道を進み、裏磐司展望台付近の斜面から大行沢に向けて下降し入渓した。
 入渓後、苔むした巨岩帯を歩くと2段10メートルの滝に到着。フェルトソールで登るがぬめりがすごい。念のためロープを使用。その後、岩床沢出合を過ぎたあたりから滑床がスタートした。
 曇りできらきら輝く水面は見られなかったが、ブナ林に囲まれた広い滑床がひたすら続く。
 途中ウォータースライダーを楽しんだり、釣りをしながらカケス沢出合を目指す。13時半には幕場であるカケス沢出合に到着。
 そこからは各々自由時間を楽しんだ。私は樋ノ沢で釣りをしたが全く釣れる気配がない。残念ながら一匹も釣れず早々に幕場に戻った。
 幕場では、すーさんがホットケーキを焼いたり、さきちゃんが持参したスイカをみんなで食べながら宴会がスタート。
 19時には赤提灯が灯り居酒屋三峰が開店。焚火を囲みながら楽しい夜は更けていった。

小滝をひたすら登る 【6月26日】晴れ
 朝5時半に幕場を出発。カケス沢右俣を遡行。緩やかな滑床を進むとゴルジュ帯に突入した。ゴルジュ帯入り口には2段12メートル滝があり、ロープを使い右側から登るチームと高巻きチームに分かれた。私は高巻きチームに入ったが、とにかく足場が悪い。崩れやすく脆いため、高巻きせずに滝を登る方をお勧めする。12メートル滝を登った後は、ひたすら小滝が連続した。大行沢よりもぬめりが少なく登りやすい。
 連続する小滝を登り終えゴルジュ帯を抜けると、素晴らしい景色が目の前に広がる。それが、北石橋だった。自然に作られたと思えないほどの造形美である。
 そこからはブナに囲まれた快適な登山道を下山し帰路についた。

北石橋をバックに
〈コースタイム〉
【6月25日】 二口渓谷駐車場(8:25) → 大東岳裏コース登山口(8:30) → 裏磐司展望台(10:00) → 大行沢入渓(10:20) → 2段10メートル滝(11:00) → 岩床沢出合(12:20) → カケス沢出合(幕)(13:30)
【6月26日】 カケス沢出合(幕)(5:30) → カケス沢右俣(5:40) → 2段12メートル滝(6:20) → 北石橋(8:40) → 登山道(8:50) → カケス沢出合(9:35) → 大東岳裏コース登山口(12:30) → 二口渓谷駐車場(12:35)

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