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沢登り・柿其渓谷
永岡 恵二

山行日 2022年8月27日~28日
メンバー (L)永岡、荻原、清水、長浜、大瀧

 2017年に激流の柿其渓谷を霧ヶ滝まで行ったが、柿其ブルーは見れなかった。それを見たくて、毎年計画するが、何かしらあって、実現できていない。今年はどうか?!

【8月27日】
 今回は、去年、激流の柿其渓谷を同じく霧ヶ滝まで経験した荻ちゃんと楽しい女性陣3人との遡行だ。天気はまぁまぁだが、局所的に雨が降っており、水量が気になっていたが、行ってみると、平水で、これなら行けると入渓。恋路のつり橋を渡って、登山道で牛ヶ滝へ。牛ヶ滝は写真ほどではないが、確かにブルーだった。踏み跡をたどって沢沿いに進み、降りやすそうなところで入渓。水は谷の深さによって透明だったりブルーだったりでとても美しい。穏やかな淵、轟音を響かせている滝、ところどころ、ロープを出すが、全て中央突破できるのがうれしい。気が付けば、霧ヶ滝に到着。先に進める時間ではあったが、翌日の方が天気がいいこともあり、本日はここまで。
 林道を戻り、柿其温泉で入浴、買い出しし、大桑村スポーツ公園で明日の遡行の成功の前祝い。

霧ヶ滝の前で 本日はこれで終了

女性陣をフォローする荻 【8月28日】
 翌日は昨日戻った林道のゲート前まで車で移動し、林道を歩いて、霧ヶ滝を過ぎたところから入渓。昨日同様、美しい景観の中を泳いだり、へつったり楽しい遡行だ。
 9時半位に箱淵に到着。ここで女性陣から黄色い声をもらって、泳ぎの突破を試みる。淵の左側から攻めるが、最後2m位までは行けるのだが、そこから先が流れが急になる。水面上の壁面は掴まるところがないため、水中を探すと1m位進むと若干つかめそうなところがあり、腕のピッチを上げるが、なかなか進まない。力尽きて一度戻る。息を整えて、再度チャレンジ。五十肩の右肩が痛いのを忘れて、必死に泳ぐ。さっきより50cm位は進んだろうが、まだ届かない。手は諦めて、左の壁を蹴って対岸に渡れるか試してみるが、右側の方が流れが強く、掴まるところもないため、そのまま戻された。また戻って息を整える。今度は水中から試みるが、まったくダメだった。寒さで体が震えだしたので、選手交代。次は荻ちゃんが試みるが、同様に行けない。黄色い声援を力にもう一度試してみるが、結果は同じ。ハマコが最後にチャレンジしたいということで、泳ぐが、やはりダメで、結局50分ほど粘ったが、箱淵は諦めた。
 少し戻って林道に上がり、箱淵の先からまた入渓した。その後も楽しい遡行が続き、そろそろ最後の雷滝というところで、激流の滝が現れ、ここが雷滝だねと記念撮影。

箱淵を果敢に泳ぐハマコ水流をジャンプで越える大瀧嬢

先導するへつりのミーコ  激流の滝を容易に越えると、川原が現れ、小休止。GPSで場所を確認すると、雷滝の手前であることが発覚。先ほどの記念撮影は何だったんだと笑っていると、後ろから5人ほどのパーティーが我らを抜かしていった。遡行を開始するとすぐに雷滝が現れ、先ほどの5人パーティーのうち4人は既に渡っており、最後の一人が躊躇していたところだった。見るとひゅんぐっている水面に飛べと言っているのだ。この激流の中に飛ぶのか?!と驚いていたら、最後の一人が飛び、無事に雷滝を突破した。我々はとてもそのような恐ろしいことは出来ず、今度こそ本当の雷滝の前で記念撮影して、左岸から林道に上がって終了。
 今回、箱淵の突破は出来なかったが、憧れていた柿其ブルーの中を遡行することが出来、満足いく沢登りとなった。
 後で箱淵を突破した記録写真を見たが、やはり水量が多かったようだ。

〈コースタイム〉
【8月27日】 駐車場(7:00) → 入渓(7:45) → 霧ヶ滝(10:45)
【8月28日】 ゲート(8:15) → 霧ヶ滝(8:50) → 箱淵(9:30) → 再入渓(11:00) → 雷滝(13:00)

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