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沢登り・宝川ナルミズ沢
瓜田   
長浜 理枝

山行日 2022年8月6日~7日
メンバー (L)高橋(俊)、長浜、瓜田

【8月6日】記録:瓜田
 当初は白毛門からの計画だったが、天気予報が良くないため宝川温泉ルートへ変更、現場で水量を見て判断することになった。沢初心者の私は緊張しております。
 当日は幸い雨ではなかった。駐車場からしばらく林道を歩いた後、山道へ入った。曇天だが上りはかなり暑く、早く沢に入って涼みたい。林道で釣りのパーティを見たが、予報のせいか、その後は全く人がいなかった。
 ウツボギ沢の手前で一旦入渓し少し進んだが、ルートが悪く無理せず引き返し、少し林道を歩き出合いで再度入渓した。水量は問題なかったので、計画通り進むことにした。私はラバーの沢靴しか持っておらず、靴底に装着するモンベルのフェルトのサンダルを買っておいたのに、持ってくるのを忘れてしまった。これがあれば少しは滑らなかっただろう。
 歩いていると俊介さんが「あそこに魚がいる」というのだが、長浜さんも私も魚が見つからない。「あの岩のところ」なのだそうだが、岩のところには石しか見えない。他の場所にも魚がいたそうで、私は1匹も見えないのに俊介さんの目は魚群探知機だろうか・・・。この後で俊介さんがイワナを釣り、晩御飯のお楽しみができた。
 特に危険個所はないのだが、泳げない私は水に落ちるのが怖く、ザックで浮くとわかっていてもハラハラする所があった。時折、日が差すと景色がとても綺麗だった。
 幕場は大石沢。焚火は薪が湿っていたので着火に少し苦労した。私はここで人生初のイワナを食べたが、身がふわふわで美味しくてびっくり!皆こんな美味しいものを食べていたのか。
 たまに小雨の時があったくらいで、天気ももってくれて無事に1日目は終了。明日は行動時間が長いので早めに就寝した。

【8月7日】記録:長浜
 2日目の朝は、曇り空。小雨もぱらついており、沢も昨夜に比べて少し増水していた為、タープの下で朝食のそうめんを作って食べた。
 今日は、宿泊用の装備はデポし、アタックザックでのアプローチ。6時前には装備を整えて幕場を出発した。
 沢はロープを出すような場所は無いものの、気を抜くとリーダーの俊介さんから遅れ気味になってしまうため、頑張って追いかけた。
 二俣に到着し、左俣を登りつめていくと緑色の美しい草原が現れ、感激!!!
 霧がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出しているこの草原は、秋には風の谷のナウシカの映画のように黄金の草原になるんだよと、ナルミズ沢に行った人達が絶賛していたのを、ふと思い出した。
 沢パートが終わると、次は藪漕ぎパートが始まる。所々にピンクテープはあるものの、JCP(ジャンクションピーク)の稜線に上がるまでの登り坂が辛かった。途中で3人組の別パーティ出くわしたので、声を掛けると、湯檜曽から沢を登りつめてナルミズ沢から下山するという。話によると、我々のほかに、別パーティに会わなかったそうなので、今週末のここら界隈は比較的空いていたのかもしれない。
 JCPから歩みを進めていくと朝日岳までの一般登山道に出くわした。そこから宝川温泉ルートを辿り、荷物をデポした幕営地へ。天気も大幅に回復し晴天となったため、大休憩しながら濡れたタープや荷物を乾かし、宝川温泉方面へ下山。なかなかの崩壊具合且つ泥濘む登山道はまるで修験道のようであり、だいぶシンドかった。。。
 ナルミズ沢を十二分に楽しんだ我々には下山後、あまり時間的余裕がなく、湯テルメ・谷川でサクッと温泉に入り帰路についた。
 今回、初心者向けの沢企画を立ててくださった俊介さん、ご一緒した瓜田さん、楽しい夏の思い出となりました。ありがとうございました。

憧れの大草原!素晴らしい薮景色
〈コースタイム〉
【8月6日】 駐車場(8:00) → ウツボギ沢出合(11:40) → 大石沢出合(13:30) → 幕場(14:00)
【8月7日】 幕場(5:50) → 二俣(7:50) → JCP(9:50) → 幕場(11:15~12:00) → 駐車場(15:10)

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