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温泉山行・安達太良山
橋本 千尋

山行日 2022年11月19日~20日
メンバー (L)橋本、眞鶴、清水、他1名

 エクストリーム温泉の存在を知ったのはハマ子さんの山行報告。山奥で誰も管理していない天然の温泉を楽しむとはなんて素敵なのだろうと印象に残っていた。安達太良がオススメと情報を得たので、いつか行きたいと記憶に留めていた時に、アドベンチャー魂(TV番組)で安達太良のエクストリーム温泉が放送された。胸熱に見ていたところ眞鶴くんから「企画しなよ」と後押ししてもらい、今回の山行に至った。嬉しい事に、ミーコさんと会員外のSさんに参加いただける事になった。

【11月19日】
 道の駅猪苗代に前泊し沼尻登山口から入山。1時間程度で硫黄川に到着。想像以上の規模、湯けむり、硫黄臭にテンションが上がった!さっそく目当ての洞窟探し。エクストリーム温泉に詳しい明さんから事前にアドバイスをもらった通りの場所に洞窟はあった。水深が膝下程度なので女性陣は足湯に留めたが、眞鶴くんはさっそくパンツ一丁になって寝そべるように入浴。川底の石が足ツボを刺激して痛いが、サウナのような洞窟内探検は楽しくて足が勝手に動く。
 ひとしきり楽しんだら、数十メートル離れた肩まで浸かれる入浴スポットに移動。Sさんは集合した時から既に飛び込めるスタイルだったので準備が早かった。眞鶴くんも再びパンイチに。ミーコさんは足湯しつつ写真撮影をしてくれた。
 乳白色で体温よりちょっと温かいくらいのずっと浸かっていられる温度。気持ちよかった!ただし季節は11月半ば。熱いくらいじゃないと身体が芯から温まらなくて、少しでも外気に触れるとめちゃくちゃ寒い。名残惜しさと湯冷めの恐ろしさでなかなか出られなかったが、最後は悲鳴を上げながら入浴を終えた。
サウナのような洞窟!  その後は沼ノ平のクレーター横を歩きつつ宿へ向かう。立入禁止のクレーターは火山ガスの為か草木が全く生えておらず、山肌が露出して地球外に来たかのようなダイナミックな景観。一方反対側の遠くに目をやると吾妻連峰など東北の穏やかな山々が美しい。天候はよく、静かで澄んだ空気の中でマイペースに晩秋のハイキングを楽しんだ。
 くろがね小屋に到着したら小屋の温泉に入浴。こちらも乳白色だったが、温度は硫黄川とは異なり熱め。身体が芯から温まって非常に気持ちの良い温泉だった。
 おかわり自由の小屋のカレーを食べて、眞鶴くんのザックから出てきた一升瓶で宴会して、この日は就寝した

【11月20日】
 翌日は安達太良山へ向かったが、残念ながらガスで何も見えなかった。雪と土が半々くらい。下山のルートは少し予定を変えて、ギリギリまで硫黄川を楽しみながら下りる事に。Sさんは、地図上の破線ルートを歩くのは初めてだ!と楽しんでくれた。ミーコさんもSさんもリアクションがよいので、一緒に行動していて楽しい。参加してくれた事を改めて感謝したい!
 自身が初めてリーダーとして企画した山行だったが、休憩をとる事を忘れたり、道を間違えかけたり、当初の見積もりが甘く急遽ルートを変える事にしたり、反省点は多い。ただ、事前に色々調べる事で思い入れが大きくなるし、メンバーを気にする事で勝手ながらグルーヴを感じ、学びが多かった。思い切って企画して良かった。
 もろもろフォローしてくれた眞鶴くんに感謝。参加してくれたミーコさんとSさんにも感謝。エクストリーム温泉巡り、また企画したいです。ありがとうございました!

天気最高!
〈コースタイム〉
【11月19日】 沼尻登山口(8:00) → 硫黄川(9:00~11:30) → 胎内岩(12:50) → 鉄山(14:20) → くろがね小屋(15:30)
【11月20日】 くろがね小屋(7:00) → 安達太良山(8:00) → 障子ヶ岩(10:00) → 硫黄川(11:00) → 沼尻登山口(11:40)

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