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ハイキング・八丈島&青ヶ島
永岡 恵二

山行日 2022年11月3日~6日
メンバー (L)永岡、深谷、和田、渡辺(靖)、宮本、野畑

 9月第6週の沢登りが終わり、秋のキノコ宴会が終わり、通常なら猟のシーズンに突入するところ、11月4日を休むと4連休になるため、久しぶりに島に行きたいと思いたった。以前西表島に行ったときに作ったLINEグループのメンバーに声を掛けたら、楽しい酒飲み5人が参加表明してくれた。

【11月2日】
 自宅で酔っぱらって集合時間に遅れ、フェリーの受付が別になった者が1名いたが、無事に全員同じ部屋になり、22時半に竹芝桟橋を出発した。フェリー内はいつもの山行前夜通り、決起会で盛り上がった。

フェリーからの夜景

【11月3日】
 三宅島、御蔵島を経由して、9時半に八丈島に到着した。フェリーから真っ青な空に八丈富士がそびえているのが見えた。最高の天気に興奮してくる。レンタカー屋の情報では、前日まで雨だったそうで、久々の快晴だそうだ。宿に荷物を置いて、夕飯の買い出しをしてから八丈富士登山口に向かった。登山口の駐車場に到着すると満車だったため、車で八丈富士を1周することにした。真っ青な空に真っ青な海。素晴らしい眺めにオーバー50sは大興奮。「Nice View!」を連発。1周すると駐車スペースが出来ており、いよいよ登山開始。登山道は整備された手すり付きの階段。お鉢までのコースタイムは1時間位のようだが、30分そこそこでお鉢の東側に到着した。到着すると、そこは見事なカルデラ地形。阿蘇のカルデラはスケールの大きさに圧倒されたが、ここのカルデラは地形が複雑で面白い。地形図を見るとカルデラの中に2つのカルデラが重なっており、不思議な地形になっている。お鉢巡りは854.3mの山頂経由で時計回りに回った。外輪は直径400m、深さ50mの大きさである。地形が複雑なので、見る位置で違った形に見えてなかなか面白い。西側には八丈小島があり、もう少し遅い時間だと素晴らしい夕日が見えたことだろう。コースタイム1時間のところ、景色を楽しみ、写真を撮りながら1時間半以上かけてゆっくり1周して、元のところに戻って、一休み。

見事なパノラマお鉢巡りで

 皆が休んでいるところ、カルデラの中に入りたいので浅間神社に行こうと声をかけたが、誰も手を挙げる人がいなかったので、一人、カルデラの中に降りて行った。カルデラの中は密林(といっても道はある)で浅間神社は藪の中にあった。昔、元服の時に玉石をお供えする習わしがあったようだが、今ではドラえもんの顔や〇×祈願と書かれている丸い石がたくさん置いてあった。神社の左横にはさらに深い火口があり、吸い込まれそうだった。
 登ってきた登山道を戻って下山し、ふれあい牧場に行き、酒の買い出しをすると、すっかり日は暮れてしまったので、宿の前の公園での宴となった。

藪の中の浅間神社公園での宴

【11月4日】
大凸部からの眺め  レンタカーを返却して9時半に八丈島を出発、青ヶ島に向かった。フェリーから八丈富士を見ると山頂は雲の中。昨日がピンポイントに快晴だったようで、本当にラッキーだった。
 12時半に青ヶ島に到着。八丈島から快晴が我々に着いてきたように、青ヶ島も快晴だった。青ヶ島は断崖絶壁の孤島だ。町は南西部の三宝港からトンネルを通ってカルデラの中に入り、またトンネルを通ってカルデラの外、島の北側にある。島で唯一の商店に立ち寄って、今晩の宿を確認し、島の最高峰の大凸部(おおとんぶ)に登った。標高423mだが、車を降りてすぐなので、超お手軽。山頂は展望台になっており、360度のパノラマが楽しめる。島の周りは全て真っ青な海で島一つ見えない。カルデラの中には丸山という小山があり、そこの麓に地熱を利用したサウナと塩工場がある。またそこには地熱を利用した地熱窯があり、翌日の昼食はそこで食材をふかして食べる予定だ。
 大凸部を降りて、サウナに入りに行くと、床は熱くて、すのこ無しでは歩けず、風呂もあったが、熱くてとても入れない状況。サウナだけ少し入って、あとは外で涼んでいた。夜は宿で島料理を出してもらえた。

【11月5日】
 今回の旅の目的の一つ、釣りをやるのは今日しかないため、朝食後エデンに自分だけ三宝港に送ってもらい、釣りをした。皆は丸山のハイキングと地熱窯でランチ。三宝港には数人が釣りをしていた。自分も用意をして、さっそく竿を垂らした。するとすぐに浮きが海面から消えた。リールを巻くがグリッドが緩くて全然巻けない。急いでグリッドを締めて巻き上げる。すごい引きだ。ガンガン走りまくっている。なかなか楽しい。堤防下まで引き寄せて、一気に堤防上に引き上げた。釣れたのはツムブリ(青ヶ島ではナンブリという)。そのあとは、ぴたりと当たりがなくなってしまった。終わり際に外道が少々釣れた。
 13時半発の八丈島行きのフェリーのチケット販売が12時から12時15分までしか販売しないとのことで、地熱窯ランチを終えて皆が来た。他のメンバーも竿を振ったが、釣れたのはエサ取りの外道のみ。

釣ったど~地熱窯のランチ

 フェリーの出発は13時半なので、のんびりしていたが、12時30分前に、「出発するので、急げ」とのことで急いで片付けして、ドタバタ乗船。八丈島には16時に到着。宿の人に迎えに来てもらい、荷物だけ運んでもらって、歩いて宿へ。宿では自分が釣ったナンブリと隣で釣っていたおじさんからもらったカイワリを刺身にしてもらい、夕飯に出してもらった。夕飯は特別プランの飲み放題コース。皆新鮮な刺身に舌鼓を打ちながら、アルコールを体内に流し込んだ。

最後の晩餐ナンブリとカイワリ

【11月6日】
 晩から雨が降っていた。海も荒れているようで、宿近くの底土港にフェリーが着岸できず、急遽八重根港に変更になった。宿から車で送ってもらえることになったが、9時40分出発前にお土産を買いたいとお願いすると、途中のお土産屋に寄ってもらえることになった。飲み放題プランもそうだが、いろいろと良くしてくれる宿だった。親戚が新宿に「青ヶ島屋」というお店をやっているそうなので、機会があったら行きたいと思う。
 予定通り9時40分に八丈島を出発し、20時前に無事に竹芝に到着。
 久しぶりの島旅に三峰のびじょが4人も参加、天気にも恵まれ、また三峰のできる女性が宿との交渉やら全国旅行割とシマポをフル活用し格安となり、大満足な旅だった。

【宿泊】
 11/3 シーサイドドミトリー
 11/4 民宿かいゆう丸
 11/5 椿荘


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