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雪山登山・金城山
梅田 尚子

山行日 2023年1月21日~22日
メンバー (L)梅田、小芝(泰)、石毛、長浜、菊池

 金城山は、昨年1月と3月に俊介さんリーダーでチャレンジした山だ。しかし、1回目は大寒波直後、2回目は春の嵐直撃の大惨事で2回とも惨敗。3度目の正直で、またもや俊介さんが企画を出してくれたので、当然参加表明をした。ところが俊介さんが仕事の都合で行けなくなり、急遽自分が代理でリーダーをやることになった。下山後に行くおにぎり屋の情報を引き継いで、いざ出発。

【1月21日】
 土曜の予報は良くなかったけれど、今年の南魚沼は雪が少ないという情報を仕入れていたので、今までの中で1番登頂確率が高いと思っていた。登山口の標識の埋もれ具合からすると、昨年1月より1m以上雪が少ない。これは行けそうだ、と内心期待が高まる。
 前回同様、登山口から10分程度登ったところの東屋で、金城山1万回登山を目指している猛者の記録ノートを確認する。昨年3月に私が書いたコメントに「また来てください!」と返事をしてくれていた。今日の日付で「また来ました!」と追記しておいた。
 深い場所でも膝下程度なので、先頭は交代しながら順調に距離をのばせる。ところどころ急登も出てくるが、難しいところもなく、1回目、2回目の最高到達点の標高750m地点をあっさり超える。冬山は雪次第で本当に変わるなぁ、と改めて実感する。

雪の少ない登山口急登の連続

 ずんずん登っていると、木がぽっかり生えてない幕場適地がいきなり現れた。ここは急登手前の7合目の標高912m地点で、幕場ポイントとして狙っていた場所だ。時間的にもちょうど良く、もちろんこの場所に泊まることで決定。
 夜はダテのパーティ話に花が咲く。ダテは自分の1歳下だが、色んな意味でとても経験豊富だった。

【1月22日】
三度目の正直で山頂到達!  6:50に幕場を出発。昨日同様、先頭を交代しながら急登を登っていく。急登を1~2か所登ったくらいで鎖場が現れた。鎖はほぼ雪で埋まっており、傾斜がきつくなっていたため、ここからピッケルを出す。傾斜はあるものの、ステップを丁寧につくって登ればそれほど難しくはなかった。
 その後もいくつか急登を頑張って登り、最後の急登を登りきると、360度の絶景が待ち受けている稜線に出た。
 ここからは、景色をちらちら見ながら、ちょっと緊張するトラバースを越えて山頂へ向かう。金城山避難小屋から50mくらい先が、標識も何もない最高到達点だ。3回目にしてようやく待ちに待った山頂にたどり着けた。幕場を出発して3時間。時間も読み通りで大満足。
 山頂で写真を撮りあって少し休憩してから下山開始。大変だった急登も下山だとサクサクだ。あっという間に幕場について荷物を回収する。
 最後に東屋に寄り、猛者ノートを確認すると、「また来てくれて嬉しいです!」と返事が書かれていた。交換日記みたいな交流がなんだか嬉しい。ほっこりした気持ちで下りていると、登山口まであと5mというところで、なんと返事を書いてくれた猛者が下から登ってきた!10ヶ月ぶりの再会。最高のフィナーレで山行を終えた。
 最後はおにぎり屋できっちりしめて、ようやく金城山にけりをつけることができた。
 俊介パイセン、お先に失礼します!

新潟のおにぎり最高

〈コースタイム〉
【1月21日】 槻岡寺(7:30) → 標高912m地点(14:30)
【1月22日】 幕場(6:50) → 山頂(9:50) → 幕場(11:30~12:00) → 槻岡寺(14:00)

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