山行日　2023年9月15日～18日
メンバー　(L)大瀧、大田、渡辺(靖)、菊池

　おおまさんと昨年12月の麻雀山行の際に、高天原温泉縦走の約束をしたまま気づけば5月に突入。このままいくと来年か…と思っていたが、なんとか滑り込みで9月の連休を使い行けることになった。一昨年、はまちゃん、だて、はしもっちゃんと雲ノ平の計画を立てた際に、高天原温泉も組み込みたかったが日数の関係で断念したことから、いつかは行きたいと思っていた。また一昨年は三俣山荘に到着した直後に地震に遭遇し、鷲羽、三俣蓮華、黒部五郎に登れず不完全燃焼となっていた。そのため高天原温泉に行きつつ、一昨年登れなかった山を組み込んだ計画にしたいと考えていた。何度かルートのやり取りを行い、今回は大東新道を通り高天原温泉に行った後、鷲羽、三俣蓮華を登るルートに確定した。
　出発の直前で、だてが仕事のため3日目の双六小屋のテン場から合流することになり、前半はおおまさんとやすよさんと私の3名での女子山行となった。

　9月15日朝6時に富山駅に集合し、そこからタクシーで折立まで向かった。8時から登り始めたが、夜行バスで眠れなかったことや9月なのに想像よりも暑かったことで軽度の熱中症になってしまった。当初、初日に薬師沢小屋まで行く予定だったが太郎平小屋に宿泊地を変更してもらい初日を終えた。
　2日目は黒部本流の河原沿いを歩く念願の大東新道である。朝4時に太郎平小屋を出発。薬師沢小屋で念のため道の状態を確認した。小屋番さんから「C沢出合は崩れやすくなっているので注意が必要だけど、それ以外は問題ないよ。」と聞き、予定通り大東新道を行くことにした。黒部本流の美しい水の流れを横目に河原を歩いていく。水が少ないこともありサクサクと進み、あっという間にC沢出合に到着した。
　C沢出合は崩れやすくなっているが、トラロープもあり注意して進めば問題ない状態だった。途中、高天原温泉から折立に向かうパーティーから、その日は高天原山荘が満員(なんと47名！)ということや、混む前に温泉に入った方がよい旨アドバイスをもらい先を急いだ。11:30には高天原山荘に到着し、そこから往復30分のところにある温泉を目指した。
　温泉に到着すると、混浴の方はすでに水着の女の子たちが4～5名で温泉を堪能していた。私たちは水着を持っていなかったため囲いのある女子風呂に入ることにした。中には板で仕切られた脱衣場があるのだが、きれいに清掃されている。そこで全裸になり温泉に入ったのだが、熱いことを覚悟し温泉に入ると想像とは異なり適温(恐らく40℃ほど)でゆっくりと堪能することができた。高天原温泉で会った人の中には、雲ノ平山荘から来てまた雲ノ平山荘に戻る人もいた。やっぱ憧れの秘湯なんだな～と白濁した硫黄泉を堪能しつつ真っ青な空と緑の山に囲まれながら温泉でスッキリとすることができた。その後高天原山荘に戻り、昼寝をしたりのんびりと過ごしていると14時頃から激しい雨が降り始めた。ただ夜には雨も止み、小屋の外には星空が広がっていた。

　3日目は一昨年登れなかった念願の鷲羽、三俣蓮華である。ところどころ花が咲いていたり、一部紅葉をしているところもあり周りの景色を楽しみながら進んでいった。今年は水が少ないこともあり、岩苔乗越の水場はほぼ水がなく70mほど下り水を汲みにいっている人達がいた。ワリモ岳を登りついに念願の鷲羽岳である。
　ところどころエメラルドグリーンの色味が映える鷲羽池とその後ろにそびえ立つ槍ヶ岳の姿に、贅沢な景色を見れたことに感激しながら次の三俣蓮華を目指した。途中休憩に立ち寄った三俣山荘は、一昨年とは異なり渇水し水が汲めない状態になっていた。雪が少なかったことで、こんなにも影響がでてしまうのだと悲しい気持ちになったのだが、今後も温暖化の影響で水量に大きな影響が続くと今見ている美しい景色が見れなくなるのだと危機を感じずにはいられなかった。
　その後三俣蓮華を登り始めると、先ほどまで真っ青だった空に雲がかかり山頂についた頃には景色が見えないくらいガスに覆われてしまった。そのため急いで下山し、だてが待つ双六小屋を目指した。
　14時過ぎに双六小屋のテン場に到着しエスパースを探すと、テン場の中央に見慣れたテントを発見。中を覗くと爆睡中のだてがいた。4人がやっと揃い、だてが運んでくれたお酒で乾杯しながら、だてが作ってくれたすき焼きに舌鼓を打った。
　最終日は5時半に出発したのだが、あまりの暑さに鏡平山荘でかき氷やコーヒーフロートで喉を潤し、わさび平小屋ではトマトを食べて水分を補給しながら新穂高温泉まで下山した。

　最後に 想像以上に暑い中、長期間の山行お疲れ様でした！そしてありがとうございました！！