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山スキー・十石山東尾根
大瀧 美樹
山行日 2024年1月20日
メンバー (L)大瀧、永岡、荻原、深谷、斎藤(吉)、鈴木(一)、萩原、小芝(麻)、川口、平井、平山

 当初の予定は焼岳だったが、今年は雪が少なく下堀沢が埋まっていない可能性が高いことや、尾根ルートも直近の記録をみても岩や藪が出ているため雪のありそうな十石山に転進した。
 ハイクアップをスタートした時は、今日こそは気持ちのよいパウダーを楽しめるんじゃないかと期待に胸を躍らせていたが、分岐あたりまで進んでも雪から笹や枝がニョキニョキと出ており不穏な空気を感じる。そして1,600m付近では雪がガチガチに凍りクトーをつけて登っていたがついにシートラーゲンで進むこととなった。

シートラの準備をする藪の中を進んでいく

 1,750mくらいから緩やかな傾斜になり雪も徐々に軽くなってきた。湯沢ノ平あたりの樹林帯は傾斜はかなり緩いが気持ちよく滑れそうだなと思いながら先を進んでいく。雪も降りだし期待ができそうだ。そんなことを思いながら更に進んでいくと、山スキー同志会の3人組が滑降してきた。上部の雪の状態を聞くと2,300m付近は気持ちよく滑れるとの情報を得たため密林の中先を急いだ。
 ただこの後私の心はどんどん重くなる。進めど進めど雪は重く気持ちよく滑れる気がしない。密林で藪の中をひーひー言いながら滑った前週の阿寺山の記憶が蘇る。
 そしてついに滑降スタート。想定通りひーひー言いながら滑り降りることとなった。ただし、前週の阿寺山よりも気持ちよく滑れる場所もあったためまだましだな。そんなことを思いながら山行を終えた。

2,100mを超えると、所々開けた場所がでてきた

 翌日は当初の予定では安房山での山スキーだったが、まさかの大雨。宿泊した平湯温泉の女将も「こんな時期にこんなに雨が降るのは珍しいね。」とのこと。大雨の中、泣く泣く帰京することとなり異常気象に苦しめられた山行となった。

〈コースタイム〉
十石山登山口(9:00) → 十石山方面分岐(9:35) → 湯沢ノ平(11:20) → 十石東尾根(13:00) → 2300m付近(13:30) → 十石山方面分岐(15:50) → 十石山登山口(16:00)


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