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雪山登山・焼岳
梅田 尚子

山行日 2024年1月27日~28日
メンバー (L)梅田、佐藤(功)

 北アルプスは昔からよく足を運んでいたが、焼岳は行ったことがなかった。せっかくなら冬に行ってみようと思い、冬季限定の南峰にのんびり1泊2日で行く計画を立ててみた。

【1月27日】
 前夜信州健康ランドに泊まり、松本バスターミナルから中の湯に行くバスに乗った。中の湯に到着すると、バスの乗客の大半が降り、焼岳に行く人ってそんなに多いの?と驚いたが、大半は釜トンネルに消えていった。
 準備を整え、パンさんと舗装されたジグザグ道路を歩いていく。おしゃべりしながら歩いていたら、あっという間に中の湯旅館についた。ここで、上からスノーボーダーが降りてきた。「自分が滑っていて雪崩を引き起こしてしまって、、、お二人も雪崩には気を付けてください」と言われた。もちろん雪崩には気を付けるけど、一番気を付けるのは雪崩を引き起こさないようにすることではないのか、と疑問を持ちつつ、「気を付けます。ありがとうございます。」と適当に言葉を交わした。
 ルート上のトレースはばっちりで、ツボ足でも何も問題なく、休憩をたくさんしながらでも14時には幕場の広場についた。テントを設営し、せっかくならと思い、雪テーブルを作って外で飲みながら水づくりをする。寒いけどせっかくだし~と半ば意地になりながら外で頑張っていたが、いよいよ寒さに耐え切れなくなり、テントの中に入りこむ。入ったときの暖かさたるや。無駄に我慢する意味はないなと切に感じた。

【1月28日】
 明るくなってきてから出発。昨日よりも見通しが良く、周辺の山が見える気持ちいい状態で上っていく。南峰に上がる手前のコルから先は昨日のトレースが風で消えていた。斜度もそこそこあるが難しいところはなく、気が付いたら南峰に着いていた。南峰には何の標識もないため、ここが一番高そうだ、というところで記念撮影。すると、みるみるガスってきて景色が見えなくなってきたので、北峰は行かなくてもいいかとお互い合意し、さっさと下山した。
 今回焼岳に行って、時間に追われない山行っていいなぁとしみじみ思った。また、距離も短くお気軽なため、山中で泊まる人がほぼいないのがさらに良い点だと思った。次回行くなら焼岳ブルーを狙っていきたい。

〈コースタイム〉
【1月27日】 中の湯バス停(9:13~9:30) → 広場(幕)(14:00)
【1月28日】 幕場(6:10) → 焼岳南峰(7:40~8:00) → 幕場(8:30~9:10) → 中の湯バス停(12:00)

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