山行日 2024年2月23日~25日
メンバー (L)和田、飯塚、渡辺(靖)、菊池
今回リーダである和田隊長の友達(友達からは和田隊長と呼ばれていたので)NZさんが長野御出身ということで、その地元の里山整備を行うという例会です。NZさんは故郷の山を整備してもっと登山者に登ってほしいという想いがあり、地元の自治体に許可をとって登山道整備をするというなかなか熱い方でした。
いつも登山道や山中のピンクテープにお世話になっている身としてそのピンクテープの巻く例会と聞いてぜひやってみたく参加させて頂いています。
今回整備する登山道は『信州山歩き地図』に載っている長野県坂城町にある地元の里山、【大道山】へ直登する登山道ですが人が入っておらず意外と荒れているらしい・・・。なお国土地理院の地図上の名称は大道山ですが地元の人からは【堂叡山】と呼ばれているらしく頂上の看板も堂叡山となっています。整備内容としては倒木の除去、藪の刈り払い、ピンクテープの設置などなど。
今回の宿泊は長野出身の友達のご実家に宿泊させていただき、和田隊長の友達と故郷の里山整備や宴会をするなどなかなか楽しい例会でした。
【2月23日(金)】
新宿駅6:30に和田隊長、陽子さん、靖代さんと隊長のお友達MZさんと合流して出発。関越道が大渋滞中なので仕方がなく東北道経由で坂城ICまで到着。先行で現地入りしている和田隊長の友達2名(1名が発起人NZさん)と合流して千曲川坂城PAから少し上にある登山口近くに移動。ここで今回の発起人であるNZさんより登山道整備の一番の重要アイテム!ピンクテープが配られた!!普段目にしてもなかなか手にすることのないピンクテープをきちんとつけられるかな?と少し緊張しながら歩き始めた。
まずは車道脇にある大道山登山口の看板から登山道に入るのだがここの道がいきなり薄くてわかりづらく早速ピンテを巻き付ける。しばらく登りはじめると倒木が続いてノコギリでは処理に時間がかかりそうだと思ってきたところに靖代さんが秘密兵器のチェーンソー!!?を取り出してきた。最初チェーンソーを持っていくと聞いたときは大げさすぎるのでは??と思っていたけどバシバシ倒木を切断して行く姿に感動!さすが靖代さんです!!
標高800mまでは道らしきものがあり、マツタケ採取の権利をあらわす細かいロープ(の残骸?)があるのでここまでは人が時々入っているのかもしれない。ロープ内は通行不可なので隙間を縫うように登っていくがこのあたりから踏み跡が薄くなり所々に細かい藪が出てくるようなってくる。藪を処理したり要所々々にピンクテープをつけていくのだが、近くからこの辺かな?とつけるのと、下から(登りながら)見やすいのは全然違くて下の方からそのあたり!と声をかけながら着けていくといい感じに着けられました。
950mをこえて樹林帯の稜線地帯にでると藪が大分薄くなってくるとともに踏み跡もほぼなくなってきた。とはいえ尾根を外さなければ迷うことはなく三峰組はすいすい歩いていくが、和田隊長のお友達は少し大変そうでさすが三峰、歩き慣れてる!と思いながらどんどん登っていく。なお最初ピンクテープは50本用意していたとのことですが、迷いやすそうなところに着けていくと意外とすぐなくなってしまい2回ほど補充しています。
1,100m付近では分岐が続き少し迷いやすいが尾根を外さず歩き切り無事大道山へ登頂。晴れていれば北アルプスの山々は望めるらしいが、残念ながらこの日は雪がちらつき景色もなにも見えず、ずっといると寒くなってきたので集合写真を撮ったら早々に下山。
宿泊はNZさんのご実家の作業小屋と聞いていたので最初土間みたいなところを想像していたら、実際は都内でもみかける集会所のようなプレハブ小屋で7人が泊っても余裕な広さ。下にカーペットのようなものも敷いてあり三峰的には極上の宿といってもいいでしょう笑。夕食は地元で美味しいと評判の『まちだ食堂』さんで食事をしましたがご飯もお酒もおいしく、地元の方から日本酒の差し入れをもらい坂城町の夜を堪能させてもらいました。
【2月24日(土)】
昨日の雪模様とは打って変わり朝から快晴。この日はみんなで百名山の四阿山登山に行くことに。登山口行くまでに通行止めがあり迂回するなど多少のトラブルもありながら7:30に四阿山登山口に到着。登り始めの20分ぐらいは樹林帯歩き、そこを過ぎると牧場にでて一気に景色が開けて今から登る四阿山がお目見え・・・なのだが自分はすぐ息があがってしまいイマイチ調子があがらない。おそらく今まで登山前日にお酒をたくさん飲んで登山をした経験がなかったので飲みすぎたかなと反省してます・・・とはいえこの日は終始快晴で危険個所もないため頂上まで上がると360°の大展望で北アルプス~八ヶ岳、南アルプスまで望める素晴らしい景色でした。
下山は途中でスノーモンスター??のようなものを見たりして牧場まで下ると除雪した雪を積み上げた雪山があり、せっかくなので自分が持ってきたヒップそりで急遽そり大会を開催。大の大人たちがキャッキャ言いながら子供のようにどれだけ滑れるかを競いあったりして間違いなくこの日一番四阿山を楽しんでいたのは自分たちでしょう笑
下山後は和田隊長おすすめの日帰り温泉『地蔵温泉 十福の湯』に入り、作業小屋帰宅後は大宴会。自分は翌日25日に昼から出勤の予定があったので風呂に入った後、そのまま一足先に帰るはずでしたが和田隊長とその仲間たちとの山行が楽しすぎたので夜の宴会にそのまま参加。早めに寝て翌25日早朝に一人帰京となりました。
山でピンクテープを張り登山道整備をするというなかなか経験できない山行でしたが和田隊長およびその友達MZさん、MTさん、NKさん、面白い山の計画ありがとうございました。
〈参加者の感想〉
わだ隊長を筆頭に、登山道整備の為に、登山道にピンクリボンをつける作業を初めて行った。下から見上げて、取り付ける木の、どの角度が見やすいか、また間違いやすいポイントにはどの位置につけたらいいか等、みんなで確認しながら付けたり、登山道を覆っている藪を取り払う作業は、なかなか大変ではあったが、やりがいがあり貴重な体験だった。
次回は、この整備した登山道を再度辿りながら、大道山から繋がっている里山縦走コースを歩きに行きたいです!(飯塚陽子)
道しるべのピンクテープをつけてみたくて、例会に参加させていただきました。
薮になっているところは枝を切ったり、歩く人がわかりやすいように考えながらテープをつけたりする作業でしたが、登山道のことを考える良いきっかけとなりました。
大道山は地元の方々からの信仰の深さの感じられる、とても静かな山でした。登山をする方たちに今回のルートを歩いてもらうことで、道迷いの防止や植生の保護、または町おこしなどに繋がりその一部にでも貢献できていたら嬉しいです。
普段と違った目線での山歩きはとても楽しくて勉強になりました。お世話になった皆様、ありがとうございました。(渡辺靖代)
知人の実家の近くに素晴らしい里山があるが知名度が低く魅力を広めるために地元ボランティアと、登山道整備をはじめたと聞き、面白そうなので参加させていただいた。坂城町をぐるっと囲んだ登山道すべてをきれいにするとなると気が遠くなるが、北アルプスの眺望もよく、つながった素晴らしいハイキングコースになるのでやりがいがありました。おもしろおじさんズ&三峰メンバーと地図読みしながら試行錯誤しながら行ったはじめての整備作業も、大変楽しくアッという間のひとときでした。周辺の温泉や、宿泊させていただいた農作業小屋も快適なので、また、別の季節に整備に、ハイキングに訪れたいと思う。機会を与えてくれたNZさんと参加いただいた皆さんに感謝します。(和田昌子)
【2月23日】 | 大道山登山口(千曲川さかきPAより300m上付近 登山口)(11:00) → 大道山下林道部(15:00) → 大道山(堂叡山)山頂(15:15) → 林道(車道)合流部(16:00) → 昌言神社(下山口)(16:30) |
【2月24日】 | 四阿山登山口(登山口)(8:00) → 稜線分岐(10:50~11:15) → 根子岳分岐(11:30) → 四阿山頂上(11:50) → 稜線分岐(12:50) → 四阿山登山口(下山口)(14:20) |