山行日 2025年5月3日~6日
メンバー (L)永岡、清水、鈴木(一)、大瀧
GW後半、黒部五郎のカールを滑降しようと計画していたが、天候不良で転進することにした。転進先はミーコのリクエストもあって平ヶ岳。2023年GWに巻機山から尾瀬まで歩いた時、平ヶ岳から尾瀬に向かう稜線沿いに良さそうな斜面があったので、そこを滑れば平らな平ヶ岳も楽しめると目論んでいた。
【5/3】
GW後半初日で鳩待峠は大混雑と予想し、ゆっくり出発することにした。われわれが駐車場に着いたときには既にガラガラ。当初鳩待峠から至仏山を登って山ノ鼻に滑り降りる予定だったが、無理をしないメンバーだったこともあり、至仏山には登らず、直接山ノ鼻に向かった。山ノ鼻はテントだらけ。我々は至仏山荘でビールを飲んでから幕場予定地の柳平に向かった。しかし、リーダーの英断で翌日天候不良のリスクを考え、停泊の時に至仏山荘に逃げ込めるようにと、至仏山荘から10分くらいの場所を幕場にすることにした。テントを張っても、まだ時間もあったことから、ムジナ沢を滑ろうと、1時間ほど登って一瞬の滑降を楽しんだ。
【5/4】
前夜から雨だった。明け方には雨はあがったが、霧の中。幻想的な尾瀬の朝だった。霧が晴れた時の宴会用にテーブルを作って暇を潰しているうちに、天気も良くなってきたので、山ノ鼻でビールを購入し、至仏山に登ることにした。しかし、だんだん良くなるという予報に反して、登るにつれどんどんガスが下がってきて悪くなってきてしまった。結局昨日より少し登ったところでホワイトアウトのため、滑り降りることにした。幕場に着くと寒くて宴会テーブルは使わず、結局テントの中でダラダラ過ごすことになった。
【5/5】
アタックの日。5時半出発。鈴ヶ峰方面は風が強そうだったので、右俣の尾根を登って、大白沢山を巻いて向かうことにした。尾根の手前のヨッピ川は太い流れで渡渉点があるのか不安になったが、左俣の少し先にすぐに見つかった。尾根は特に厳しいところもなく、シールで順調に高度を上げられた。大白沢山先のジャンクションピークにはジャンボテントをはじめ沢山のテントが張ってあり、皆ここからアタックしているようだ。ジャンクションピーク先の1,920mからシールを取って少しの滑降。あとはシールを付けてアップダウンの稜線で平ヶ岳へ。滑るには良さそうと思っていた斜面は所々クラックが入っていてとても滑れそうな状況ではなかった。
山頂直下は急登に見えたが、近くに来るとそうでもなく、ジグも切らずに直登できた。山頂は快晴で越後三山がきれいに見えた。
山頂で記念撮影して滑降開始。しばらくは適度な滑りやすい斜度で、雪質も良い。先行の2人組のトレースを追って、登ってきたルートを少し左や右に巻く形で滑ると、ほぼ登りなしで大白沢山手前まで滑ることが出来た。そこからジャンクションピークまで最後の登り。
スーさんは先頭で寡黙に登り、ネギちゃんはいじけた子供のように小さな歩幅で登り、いつものミーコの悲鳴が山にこだまする。
ジャンクションピークに着くと、朝にあったテントは全て撤収され、今日上がってきたソロの人の1張りだけだった。ここからは来た尾根を忠実に滑り降りるが、一部地形が平らで難儀した。渡渉点よりも手前にテントがあり、吸い寄せられるように沢に降りてしまった。ここも周りには沢しかなく、いくら騒いでも周りに迷惑が掛からないよい幕場だった。あとは平らな湿原をダラダラと靴擦れで痛い足を引きずりながら幕場まで。幕場で片付けをしていると寒くなり、結局今日も外の宴会場は使わず、テントの中での打ち上げとなった。
【5/6】
予報では午後から雨。早々に撤収したが、山ノ鼻でノンビリしすぎてしまい、鳩待峠に着いた11時頃には本降りになってしまった。
今回は滑りよりもスノーハイクと雪上キャンプを楽しんだ。こういうスキーもたまにはいいものだ。
〈コースタイム〉
幕場(5:30) → ジャンクションピーク(9:10) → 平ヶ岳山頂(11:40~12:10) → 幕場(17:15)