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天気男と雨男のお話

 H君は自ら天気男を称し、「俺と一緒に山へ行ってりゃ雨なんぞクソ喰らえ」だと高言してはばからない。事実その通りで彼と行を共にして降られたという話もあまり聞かない。岳友A君の話しによれば彼は高気圧を背負いながら山を歩いている...のだそうだ。
 それに反してY君は雨男で通っている。お天気続きのその週も彼が山に行く日曜ともなれば一天俄にかき曇り雨雲が出現する。かくして午後からは降られるというのが大方の筋書きなんだそうだ。K君あたりからも「おめぇが山へ行きゃ水道局が喜ばぁ」等と言われくさる始末、もっとも最近ではあまり苦にしないそうな。


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