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三ツ峠集中山行 コーモリ沢コース
横田 貴男

山行日 1963年6月9日
メンバー (L)横田、藤田、酒井、高橋

 小雨の中をおじいさん(宮坂、長久氏)達とダルマ石まで一緒に行き、ここで尾根班とお互いに気をつけてと言って別れ、大ブナ班とコーモリ沢出合まで一緒に行く。ダルマ石よりコーモリ沢までの間は昨日の雨で草や木は湿っているので全員腰までビッショリになってコーモリ沢に到着。
 出合で大ブナ班と元気でなと言い合い別れる。ガレを少し行くとF1、15mくらいの二段になっている、F1を見ながら朝飯にする。15分ばかり休んでF1を左側より直登する。安全に登ることにしよう言い合いF1よりザイルを使用、次は2、3mのナメが続き、F4、20mは左を直登、F5、10mは右のチムニー状を捲く、ここはお猿さんがいると花岡君に聞いていたが遂に見ることが出来ず残念。
 F5の上で一本立て左の遭難碑に何度も目をやり10分休んで次に15mの滝が現れる、ここはコーモリ沢で一番悪い所らしい、左側を直登することにし、40mのザイルいっぱいまで延ばし後続を確保する。皆登り切って一安心。10分ばかり行くと二俣となる、右側を登り切るとガレ場である、これを長く続けるとバテるが15分足らずで登山道に出る、ここで一本立てる。ウットリしているうちに皆んな大きいイビキを上げて寝てしまう。
 目を覚ましたら9時半、太陽も顔を出し大変と思って山頂に足を向ける。岩場の下の小屋を過ぎると、上の方からモートーの声が入る、行ったらもう皆んな来ている、一番ビリであった。岩場にはH君が取り付いており、これを見てはただでは収まらず岩に手がいってしまう。

〈コースタイム〉
コーモリ沢出合(4:40) → F3(5:50) → 二俣(7:45) → 登山道(8:00)


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