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小沢峠より棒ノ折山
宮坂 和秀

山行日 1964年3月1日
メンバー (L)宮坂、酒井、大村、内田

3月1日(晴)
 池袋から西武線で飯能下車、名栗行きのバスに乗り込む。舗装されていない道路をバスは埃を浴びながら走って行く。小沢でバスを降り、橋を渡って左に折れて小沢部落を通り抜ける。小沢川沿いに小登りが続く。途中で水を詰め、やがて一登りすると小沢峠だ。例によって裸になる。
 30分ほど尾根伝いに行くとぼつぼつ雪が現れ始めて我々を喜ばせてくれた。岩茸石山からの尾根が次第に近づいてきて、一気に登り切ると黒山(常盤の前山)である。ここで枯れ枝を集めて焚火をやりながら昼食をして1時間20分の大休止。若い者は力が有り余っているのか、雪を転がして巨大な雪ダルマを作っていた。
 棒の折山は行く手にむっくりと頭をもたげている。雪の斜面をスイスイと滑りながら下るとゴンジリ峠で、ここから棒の折までは10分の登りで、頂上は約30cmの雪で20名くらいの登山者が休んでいた。川苔山が真白く雄大に見える。20分ほど休んで黒山に引き返し、右に折れて雨の沢山から名坂峠へ出る。岩茸石山で小休止の後、高水山へ向かう。浪切不動を経てテンテコ下ると高源寺へ出る。ここから軍畑の駅へは20分くらいで、駅へ着くと2~3分の違いで立川行に出られてしまった。

〈コースタイム〉
飯能(8:40) → 小沢(9:15) → 小沢峠(9:50~10:00) → 黒山(11:40~13:00) → 棒の折山(13:30~13:50) → 黒山(14:15) → 名坂峠(15:30) → 高水山(16:20) → 高源寺(17:00~17:10) → 軍畑駅(17:30)


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