山行日 1978年10月5日~6日
メンバー 小池、佐藤(史)、他1名
まず初めに、何故にこの例会が南アルプスから中央アルプスに変ったかという訳から行きましょう。9月末の連休に会社の友人(残念ながらボーイフレンド)が中央アルプス縦走をヤラカし、意気揚々と帰京したのはいいんだが、気がついたら頭の上にあるべきベレー帽が無く、どうやら駅へ置き忘れたらしいとの事。どう考えても、かなりヤッコサン、ボーッとしていたらしいが、その理由については被告が黙秘権を行使している為不明。だが、どうやら同行者に原因があるらしい。
まあとにかくそんな訳で早朝、中央線奈良井駅に降りたんだが、シーズンオフのためバスは途中までしか無く駅員氏がアチラコチラヘ電話して車を捜してくれるが、見当らない。小1時間もしてから運良く近所の小型トラックにて交渉成立し、荷台に乗っかる。駅員さんアリガトー国鉄もいいとこあるネー。これで今日の仕事は楽だわいと、運ちゃん氏1,000円と言うところを、清水の舞台から飛び降りたつもりで1,200円渡す。この辺が営業マンの違うトコロ。天気も良いし元気一杯に一休みしてから西駒目差して登る。最近身体が大分ナマっているので心配だったが、この程度でシュッシュッポッポッやっていると会の名誉に拘るのでガンバる。でもサブザックで良かったネー。西駒のハイ松帯を過ぎ、今日最後の登りに入るが、例によってハカドラナイ。
「あそこに見える三つ目のピークが頂上だ」などと、知らないくせに知ったぶりをしてダマーダマー、そのうち自分もダマされてようやく駒ヶ岳の頂上に立つが、ガスが巻いて何も見えない。世の中ってこんなもんかいな?宝剣小屋の朝は雑煮を作り(作りと言ってもオレが作ったんじゃない)2ヶ月半ばかり下界より早い正月?を祝う。世はスピード時代、宝剣岳の登りは完全に雲の中で何も見えず、行けども行けども頂上が見当らなく、その内に下りになっているので、例によってマタヤッチャッタかなと思ったが、ふり返ると宝剣岳のピラミッドがガスの切れ間に見える。「いったいどうなっているのかね、まあ恥かかないでスンだからいいや」と思いながら極楽平に着いたころから快晴となり、空木、南駒は勿論南アルプスから御岳山が一望のもとに見渡せる。まあこの辺が何度バテても懲りない理由でしょうね。後は好天の中をキョロキョロしながら檜尾岳への尾根をノンビリ歩くとやがて檜尾岳へ着く。アタリメーじゃネーか?。要するに道を間違えなかった事を強調したい。大休止してから檜尾尾根を下る。考えて見れば一度登ったものを下るんだからバカバカしいなどと下らない事を考えながら下る(下る下るとシツコいが別に腹の調子が悪い訳ではない。念の為)。そうしているうちにやっとバス停まで歩き着いた。「アー疲れた」ところで書くのも疲れたので、この辺でお終い。最後に思い出したが、例のベレー帽の件、駅員氏曰く「さあ、気が付かなかったスネー」 以上