トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ206号目次

愛鷹山
山本 義夫

山行日 1968年11月23日~24日
メンバー 鈴木、山本

 鈴木君から、愛鷹山へ行こうと誘われ、11月の連休の初日午後、東京駅から、ものすごい満員列車に乗込んだ。夜の6時頃、須山の清水館へ着いた。

11月24日(晴)
 5時に起き、空を見ると天気は良さそうである。食事をいただき、6時前出発する。
 富士山を眺めながら十里木に向いしばらく歩くと、登山口と書かれた道標があり、左に進む。越前岳の登りはしばらく沢状の所を歩くと、左側の尾根に石切場が見えてきた。愛鷹山荘がもうすぐである。山荘で一服し、また登りだすと、黒岳と越前岳の鞍部に出た。そこにザックを置き、黒岳を往復し、越前岳へ登りだす。富士見台を過ぎ、ガラ場に出ると鋸岳の眺めが素晴らしい。1時間半ほどで山頂に着くが樹林の中で眺めは良くない。
 呼子岳、割石峠を過ぎ鋸岳の通過となるが地元の人達であろう、20人ほど列をつくって通過している。我々は捲道を登ることにする。所々に針金が固定されているが捲道といってもなかなか悪く大苦戦のすえ、ようやく通過した。
 緊張から開放され、食事にするが、時計を見ると1時を過ぎている。まだ先が長いのでりんご1個にし、登りだす(いつもそうとう食べるモンちゃんも朝食からほとんど食べずに登っている)。ようやく位牌岳に着いた。山頂はかなり広く、樹林の中で静かなところである。今日の主食あずきの缶詰を食べる。
 いよいよ愛鷹山へ進む。富士山、鋸岳の岩稜、越前岳の眺めは今日のハイライトである。袴腰岳、馬場平をすぎ、今日最後の登りとなり、1187mの愛鷹山に着く。
 ここから沼津までの下りを考えると嫌になる。まったく長い裾野である。5時過ぎバス停に着いた。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ206号目次