山行日 1970年7月20日~24日
メンバー 山本(義)、今村
4年前の7月、二軒小屋から荒川岳、赤石岳を目指したが猛烈な雨。やむなく前岳の手前で中止となる。毎年行きたいと思っていたが、やっと実現することができた。
7月20日
早朝、駅に着くとバス不通にてマイクロバスで行く。尾根取付まで平坦な道は快適でした。急登が続くと、登っても登っても調子もでず、汗をかきかきやっと三伏峠に辿り着いた。予定では小河内岳まで行く計画だったが、ここで幕営。
7月21日
鳥帽子、小河内岳と平坦なお花畑は快適でした。峠を離れるにつれて空は晴れ渡ってきた。小河内岳山頂から、這松帯を降下し樹林帯に入り、高山裏に着いた。
さあ、荒川岳、登っても登っても前岳は、はるか上に聳え、ガレ場の登りは私を苦しめる。山頂には、我々二人だけで、前岳の苦しみもふっ飛んでしまった。後は下るのみ小屋の屋根が見えている。
7月22日
快晴、山へ来た喜びを感ずる。大聖寺平からの展望も素晴らしいが、いつまでも眺めているわけにもいかず亦石岳への登りにかかる。
ゆったりした登りで小赤石から赤石岳へ。南アルプスで一番行きたいと思っていた山である。前は聖岳から百間洞まで、後は荒川岳と展望を楽しませてくれた。山頂からは、急なガレを下り、お花畑の百間平から、百間洞小屋へ。約1時間半の大休止。
大沢岳、小兎岳を越え、きつい兎岳の登りも荒川岳の登りに比べればなんのその、今日は兎岳の避難小屋泊りにする。
7月23日
避難小屋から、鞍部までの下り、鞍部からゆったりした登りで聖岳の山頂に着く。山頂で多くのパーティが、展望を楽しんでいた。南面のガレを下り、小聖岳に着き、すぐ森林帯に入り、聖平に着く。ここで大休止。
上河内岳の道は、展望のない樹林帯に登りハイマツ帯を過ぎ、稜線に出る。上河内岳の肩にザックを置き、山頂を往復する。今まで晴れていた空も、怪しくなり雷が鳴り始まってきた。お花畑を過ぎ、茶白岳の手前で雨も降りだしてきたので、今日は小屋泊りにする。
7月24日
畑薙ダムまで約5時間の下り、静岡までバス4時間と聞かされがっかり。早朝、今村君に起こされ、そうそうに出発。赤石温泉で汗を流し、大井川鉄道で帰える。今村君と別れ、バスで静岡へ。