山行日 | 1985年2月2日~3日 |
メンバー | (L)金子、佐藤(明)、月山、伊藤、江村(し)、中沢、加藤、高橋(弘)、湯谷、関谷、鈴木(章)、佐藤(八)、高橋(千) |
2月1日夜、新宿を出発、塩山駅でステーションビバーク。
2月2日朝、同じ方面へ行く登山者とタクシーの相乗りで、東沢山荘まで行きそこから歩く。通いなれた道だが冬に入るのは初めてだ。山ノ神の橋の下に天幕を張り乙女の沢へと向かう。10分で到着。今日は金子、佐藤(明)、月山の三人だけなので乙女の沢を上部まで詰めようと思い、氷登りは初めてという月山さんに簡単なアイスクライミングのテクニックを伝授してからF1 40mの滝を登った。F1は穴だらけで階段になってしまっている。登りきったところで乙女の沢の下流、5分程下った右岸の氷壁で事故が発生したとの知らせを聞いたので、横浜労山パーティのザイルを借りてアプザイレンし事故現場へ向う。現場へ到着するとすでに怪我人は運び出されておりだれもいない。後を追ってしばらく下ったが、途中で出会った人に聞いてみたら人手は十分に足りているみたいなので行かない事にして、ちょっと早いが今日の行動はこれまでとし天幕に帰る。月山さんはこの日下山する。
2月3日朝、天幕の中で出発の準備をしていると後発隊が元気にやって来た。今日は金子、中沢、高橋(弘)、湯谷で乙女の沢上部まで抜け、他はF1でトレーニングとなったが、先に一人で登ってしまった佐藤(明)、上まで行く四人それに加藤さん以外はみな対岸の丘の上で、焚火にあたりながら高見の見物を決めこんでいる。
F1は明さんの伸ばしたザイルで確保され快適に登る。F1の上からは三段の滝までノーザイルで行ける。三段40mの滝は1ピッチで抜けられず、途中でピッチを切ったがビレーポイントが不安定でちょっと不安だった。最後の難関80mの大滝は3パーティほど取付いており氷の塊が雨アラレと降ってくる。エイト環まで落ちてきた。ボケッとしていたら大きいのを一発頭に頂戴してしまった。先行パーティの登りきるのを待っていたら時間がかかるし、又下で待っているのも危険なので下りることにした。時刻は12時ごろである。みんな登りたそうな顔をしているが・・・。右岸のヤブの中を下りて三段の滝下へ出る。あとは沢通しに下りF1はアプザイレンで下りる。
下りてきて聞いた話だが、NHKの取材があり章子さん、江村さんがF1を登っているところを撮影していき、2月14日に放送されるということだった。結局は放送されなかった。モデルは悪くなかったと思うのだが・・・。あとは例によって温泉に入って帰った。