山行日　1987年6月6日～7日
メンバー　(L)牧野、今村、別所、荒川

　塩山駅から西沢渓谷入口までタクシーで入り、東沢・西沢の二俣にかかるつり橋を渡り、河原に下りた所で足袋に履き替えた。山の神までは登山道で、あとはジャブジャブ沢に入っての遡行になった。20数年前の記憶が所どころ蘇るが、これは捨ておいて今日は釜ノ沢を楽しむ。なにせ今回で5度目の今村さんと、一本立てるタイミングばっちりの牧野リーダーと、滑滝ではおすべりすることが滑滝をナメであげることと、常識してもらえそうな荒川君がメンバーの今回の山行は、まったくのおまかせで成すことができました。両門の滝からの核心部を大いに味わい、惜しみつつ歩き去り、広河原にツェルトを張った。酒の量不足が悔まれたが、美味しい夕食と立派なタキ火で奥秩父の夜を迎えた。
　次の日も前日に負けずの晴天。遡行の続きをして、甲武信小屋前の稜線に出た。山頂までの道のりでは「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日、があやまっていました。(前々日読んだフォーカスにのっていた)そして久しぶりの秩父の稜線歩きにレトローてしまいました。さてこれから鶏冠尾根の下り、途中1ヶ所アップザイレンがあり又、ルートファインディングありで6時間以上かかったが無事バス停の食堂で念願のビールを飲むことができました。
　前回の例会参加が55年1月の新年山行ですから、今回は8年ぶりの登山で、出発当日になってヘルメットを買いに走るやら、必需品のウィスキーを詰め忘れたり、荷が重くて足がブルブルしていたり、ツェルトに入らずタキ火の横で寝てみたりして、心と体の揺れ動いた記念すべき山行にして戴きました。