会社や週刊誌の話題にしばしばオートキャンプなるものが登場するので、私も一度くらいはと思い初心者用ガイドブックと共に出かけてみた。そこはつくば市の市街地からいくらも離れていないものの、雑木林が豊富に残され、まさに自然の中という雰囲気をかもし出していた。キャンプ場自身の狭さからくる混雑にはしばしば閉口させられたが、逆に周囲のキャンパーを比較しながら自分の将来像をダブらせるよい機会でもあった。
　そのオートキャンプ場には装備や料理を隣のキャンパーに見せびらかすファミリーが有れば、老夫婦二人でひっそりと、しかし幸せそうにコーヒーを飲んでいるテントもあった。どう家族や仲間との調和を計り、自然にとけ込むか。そしてどう永く楽しめるようにするかは本人の心がけ次第である。
　生涯登山という三峰のモットーを私は非常に気に入っている。一時的な熱中ではなく、永く自分の趣味として価値を見いだせるもの。ひいてはその価値観を共有できる仲間達。
　趣味として登山、あるいは自然との交遊を選択し、さらには良い仲間達に恵まれている事は自分自身幸せに思う。仲間との山行の度にこのかけがえのない財産を手放すことのないようにしていこうと心を引き締める。たとえ安直なオートキャンパーになり下がっても山を楽しめれば、そして一生続けられれば目的達成じゃないか。
ありがとう、三峰山岳会。