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醜態をさらして
谷川 健三

 とんだ醜態をさらしてしまった。古川さん、森本さん、澁谷さん、たいへんご迷惑をかけ、申し訳ありませんでした。学生のときから酒を飲み過ぎての失敗は何度かありますが、最近はとくになかったため、油断していたのが間違いのもとでした。酒の飲み過ぎで"切れる"(ある時点からの記憶が途切れる)ことと、ゲロを吐くことの二点は最も警戒していたことですが、12月の谷川岳の雪上訓練の際は、切れたうえでゲロを吐くという最悪のパターンになってしまいました。
 私の記憶には、ズブロッカを飲みながら古川さんとしゃべっていた(口論?)ところまでしか残っておらず、次に気がついたのは朝方、寒さで目を覚ましたときです。古川さんのシュラフをかぶせてもらっているのを発見し、おかしいなと思いつつ、周囲を見ると、前夜の残骸があったというわけです。このため、どのようにしてゲロを吐いたのかの記憶はまったくありません。泥酔者と共に臭気の充満するテントに泊らされるハメになった三人の方にはお詫びの申し上げようもありません。今度の件を教訓に、今後、飲酒の際は十分な注意を払っていくつもりですが、周りでみていて危ないと思ったら遠慮なく指摘してください。


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