1年間にわたり連載してきた『かっちゃん一分間クッキング』、いかがでしたでしょうか？このシリーズで、みなさんのつまみレパートリーも飛躍的に増えたのではないでしょうか。こんなレシピ、ぜったい市販されてないのだ。是非とも家で、かつまたテントでお試しくだされ。
　今回のこの連載で、小生も酒呑みのキモチの一端がわかったような気がしました。ご承知のように小生は、酒も飲めないし食い物に熱心に情熱を傾けるということもないのだけれど、「うまい酒を呑む」という一念のもとにこうも手を変え(安い)品を変え、スーパーの知恵と主夫の英知を結集してつまみを考え出すとは、いやはや、勝部氏こだわりの"酒肴"を凝らす態度には氏の人生哲学ならびに男の浪漫さえ感じられて、これまでただの酔っ払いだと思っていた(失礼！)認識をおおいに改めた次第であります。充実の臨酒体験を日々探求する"酔狂"さと、旨い酒肴の開発余技に"陶酔"するまじめさをあわせ持った勝部氏ならではのシリーズでありました。
　ちなみに、本シリーズ中に毎回登場したへんなオッサンのイラストは、著者の直筆であります。それが自画像なのかどうかは、編集子一同、聞いておりません。

　尚、本号の最初に掲載した原口さんの例会報告は、本来ならば先の号に掲載されるはずだったものですが、お預かりした原稿をわたくしが変なところにしまい忘れていたため本号への掲載となってしまいました。大変失礼を致しました。お詫び申し上げます。