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清掃山行・箱根・金時山
小堀 憲夫

山行日 2003年9月6日
メンバー (L)小堀、原口、田原、広瀬夫妻、服部、小幡、越前屋

 正直な話、清掃山行なるものに参加するのは今回が初めてだ。その必要性は分かっていても、少ない余暇の時間を使うのが惜しかった。まあ、そういう気持ちの人も多いのだろうなと、今回はご褒美を付けてみた。終わった後に温泉旅館一泊。小堀の会社の施設で安く泊まれるものが強羅にあった。結局8人参加。8人しか集まらなかったと言うべきか、8人も集まったと言うべきか良く分からないが、本当はこういうことは、会を挙げてキチンとやらないといけないのだろうな、と思う。
 事前に周辺の役所とHPを通じ連絡を取り、ゴミの回収方法、廃棄場所などを確認。メールでの丁寧な指示と労いの言葉を頂いた。
 当日小田原駅に9時に集合。珍しく全員時間通りに集まった。ニュー服部号で出発。途中コンビニで箱根町御用達の70リットル入りのゴミ袋をゲット。
「これなら酔いつぶれた粗大ゴミも入るぞ!」用意万端。
 金時神社の無料駐車場に車を止め、服部氏管理のゴミ回収セットを各自、身に付け回収作業開始。それにしても田原氏の格好は年季が入っていた。ザックの両方の肩ベルトに小さなカラビナを付け、それに燃えるゴミ用と燃えないゴミ用のビニール袋を引っ掛けてあり、首には汗拭きのタオルをかけ、自前の軍手にゴミばさみと、まるでゴミ拾い専門の職人のようだった。
 当日は快晴で風が無く、蒸し暑いことこの上ない日だった。普段よりゆっくり歩いている分、余計に蒸し暑さが身に堪える。
 人がよく登る観光の山なので、ゴミも多いだろうと予想していたのだが、これが案に相違してゴミの無い山だった。それでも登山客に混じって登って行くと出てくるのですね、これが。原口氏が大きなポリ樽を見つけた。きっと漬物の容器かなにかであったものが、頂上から風で飛ばされたのではないか、とは原口氏談。ゴミは登山道から少し外れた藪の中に多く見つかった。特に休憩場所になっているような箇所の周辺の薮には多い、とは越前屋氏談。同氏は積極的に薮に入り込み、空き缶などを回収している。おまけに人の傍に来て、他の登山客を意識してか、
「コボちゃん、ただ歩いているだけじゃダメなんだよ。ちゃんと拾ってる?」
などと憎まれ口をたたいて行く。
 途中、日本で一番古いゴルフコース?だの、箱根駒ヶ岳、大涌谷などを眺めながら汗だくになって頂上に到着。
 茶店下の岩場に陣取り、原口シェフの鍋でミニ宴会。これもご褒美。丁度鍋ができたところへ小幡氏も到着。富士を眺めながらしばし歓談を楽しんだ。やがて駿河湾の方から雲が広がり始めたので片付けて下山開始。帰りは矢倉沢峠経由でゴミを拾いながら下った。
 金時山登山口のバケットにきちんと分別してゴミを廃棄し、清掃山行は終了。
 その後、強羅の温泉宿で汗を流し、美味しい料理をいただいて静かに(?)今日の成果を語りあったのでした。


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