山行日　2008年7月18日～21日
メンバー　(L)鈴木(章)、大田、澁谷

<17日夜、松本へ>
　14:50新宿発のバスでアッコさんと私は一足早く松本へ。早く着くのでのんびりとスーパーで買い出しをし、晩ご飯のお弁当を食べ、シャワーを浴び、午前0時過ぎにバスで到着する大田さんを駅前まで迎えに行く。前泊はアッコさんが探してくれた、1人当たり2555円の格安プランのホテルなのです。夜行で行くよりずっと楽ちん。休みの取れる人と無職の人しか無理ですかねえ・・・。

<18日、中房温泉から燕山荘へ>
　朝起きたら地面が濡れている。駅まではなんとかもったが、ホームから外を見たらもう雨が降り出していた。7:08の大糸線で穂高駅へ、8:30のバスで中房温泉へ。雨は降ったり止んだりで、雨具を着こんでの出発です。さてさてあまりにも一般的なルートですね。第1ベンチから4番目の富士見ベンチへと小刻みにあるベンチは、適度なペースメーカーとなり、やっと辿り着いた合戦小屋では、雨でもやっぱりスイカは冷えていた。たしか800円?って声が聞こえたような。もちろん聞かなかったことにしました。合戦沢ノ頭に抜け出ると展望も開け、あと一息で燕山荘です。14:00には到着し、すぐにテントを張る。ちょっとお昼寝休憩をしてから、燕岳ピストンに出発。雨も上がった気持よい気候の中、彫刻のような花崗岩とコマクサを堪能します。雪や風が長い年月をかけて作った岩々のスケールの大きさにはやっぱり感動ですね。ルンルンのお散歩でした。

<19日、大天井岳、西岳へ>
　朝5:30には燕山荘のテント場を出発し、槍ヶ岳を目指して表銀座コースを行く。
　喜作新道を行くからには喜作さんのレリーフのところではきっちり休憩。分岐は左へ、大天井岳へと向かう。大天荘前のベンチに荷物を置いて大天井岳をピストン。大天井岳からの大展望は本当に素晴らしく、縦走路を直進しないで寄って正解。小屋の周囲は広々としてとても良いところです。喜作新道を進み、赤岩岳を過ぎて西岳分岐へ。西岳山頂は12:30です。これから東鎌尾根に入るか、今日の行程はここまでにするか。迷った、迷った。迷いましたねえ。結局「朝の元気なうちに行こう」という素晴らしい結論に達しました。歩みの鈍い私は俄然元気になりました。じゃあ早速ビール。ヒュッテ西岳のテント場到着はなんとまだ13:00です。午後はのんびり、のーんびり過ごしました。こんな幸せな時間、ありがたいなあ。

<20日、槍ヶ岳から槍平へ>
　昨日さぼった分、今日はたくさん歩く日です。西岳から最低鞍部の水俣乗越まで下り、いよいよ東鎌尾根へ。鎖や鉄バシゴの連続に、元気いっぱいな朝にして良かったと真剣に思った私。ヒュッテ大槍の少し手前から雨が降り始め、小屋の中で雨具を着る。大田さんが買った槍ヶ岳のバンダナもいい感じ。槍ヶ岳山荘に荷物を置き、頂上を目指す。槍ヶ岳への上りで、降りてくる天城さんパーティーに出会う。9:40いよいよ頂上へ到着。360度の展望・・・は残念でした。ぐすん。山荘前での話がまとまり、南岳コースは成田さんも加わり、ここから4人パーティーになりました。飛騨乗越あたりで荻原さんパーティーに遭遇。いきなり嬉しくなりハイテンションでハイタッチ。皆さん元気そうです。大喰岳、中岳、南岳と3000m級の稜線が続きます。
　これだけの標高があるのになんだか目立たない?ご近所の槍ヶ岳があまりにも有名すぎるんですね。あれれ、大喰岳では私は自分のザックを背負っていますね。あらら、槍平へ着いた時には成田さんの小さいザックを背負ってますよ。牛歩戦術のような私のあまりにもトロイ動きを見るに見かね、アッコさんが一言。そしたら不思議、お姫様山行になりました。トホホ。成田さんにはとってもとっても感謝です。南岳新道は、途中で雨に降られたり、荷物が軽くても私には結構ハードでした。集中の槍平には16:15に到着。追悼については他の方が・・・。槍平の夜はぐびぐびと更けていった。

<21日、新穂高温泉から新宿へ>
　私たちは帰りもバスです。バスの時間にも余裕があったので、皆が出発するのを見送ってから槍平を後にする。新穂高温泉でお風呂に入ったり食事をしたり、ここでもゆっくり過ごし、渋滞はしたものの、乗り換えもないのでのんびり帰りました。
　久しぶりの縦走で、いろいろご迷惑をおかけしました。アッコさんは昔と変わらず、いや更にパワーアップしていて、一緒に歩けて嬉しかったです。大田女史は初めてご一緒するのにいきなり長い日程。でも心配は無用。だってとっても「男前」で楽しかったんですから。追悼にも参加をさせていただき、花と展望の思い出に残る数日間を過ごさせて頂きました。どうもありがとうございました。