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ハイキング・袈裟丸山
内田 優生

山行日 2014年5月24日~25日
メンバー (L)内田、前野(立)、前野(和)、峯川

 前野さん夫妻から、以前、袈裟丸山のアカヤシオやシロヤシオが素晴らしいとお聞きし、ぜひこの時期に来たいと思っていたのが今回実現した。金曜の晩に前野さん宅に泊めさせて頂き、翌朝早くに折場登山口から出発した。車2台で向かったので、行き帰り違う道を歩けるように1台は塔ノ沢登山口にデポした。
 登山口はすでに多くの人で溢れかえっていて、この時期の人気の高さがうかがえた。歩き始めると新緑には少し早く、まだ山は春の様相で、すれ違いざまカメラを抱えて早々に下山してくる登山者に花の状況を聞いてみると、なんと花はあまり見なかったという答えが返ってきた。ショック・・・気を取り直し歩き進めるとポロポロとアカヤシオが姿を現した。あの人はナニを見ていたのかしら? という話しになったが、とにかくよかった! 全く見られなかったら、とても残念だなと思っていたので安心した。

アカヤシオに会うことが出来ました!賑やかな前袈裟丸山にて

 この日は天気もよく初夏の山を気持ちよく歩き、賽の河原を通り過ぎ早々に小丸山避難小屋に到着した。今夜のテン場である。とりあえず荷物をデポし、行ける所まで行くことにした。1時間程歩くとあっさり前袈裟丸山頂上に到着。こちらもまた人で溢れかえっており、頂上でしばし休憩した後、そのまま後袈裟丸に向かった。
 途端に今まで歩いて来たよく整備された道はなくなり、なんとなくうっそうとした山道に姿を変えた。あわせて人もめっきりいなくなった。途中、後袈裟丸へと続くなだらかな郡界尾根が見えた。なかなかいいコースだと思った。崩壊が進む八反張には和世さんが大好きなユキワリソウがかわいい姿で咲いていた。非常に珍しい形のお花に会えて嬉しかった~

崩壊が進む八反張八反張のユキワリソウ

ツェルト設営完成です!  八反張を過ぎるとすぐに後袈裟丸に到着した。頂上は前袈裟丸の喧騒が嘘のように静まり返っていた。この先の中袈裟丸へ続く道はどんどん不明瞭になるとのことで、時間も時間だったのでここで引き返すことにした。来た道を戻り前袈裟丸まで来るとさっき溢れかえっていた登山者は神隠しにあったように消えていた。
 その後、避難小屋へ戻りもう少し暗くなるのを待ってから各々ツェルトを張った。久々にやるとなんだか全くあやふやで結局私は先に終わった3人全員に助けてもらい完成させた。その晩は日中と打って変って非常に強い風が吹き荒れ倒壊したツェルトもあった。でも意外にも暖かくて私は快適に眠ることができた。ツェルトはやはり心強い!
 翌朝はもと来た道を賽の河原まで戻り、塔ノ沢登山口に向かった。途中で、次回ぜひ泊まりたいと思わせる快適な避難小屋を通り、寝釈迦に到着。寝釈迦の前でお決まりの写真を撮りそのまま下山した。帰りは前から気になっていた水沼駅の温泉に入り道の駅で食事をして前野夫妻とお別れした。

沢沿いの雰囲気のいい避難小屋寝釈迦でお決まりポーズ
〈コースタイム〉
【5月24日】 折場駐車場(8:20) → 賽の河原(9:30) → 小丸山避難小屋(10:45~11:00) → 前袈裟丸山頂上(11:50~12:15) → 八反張(12:30) → 後袈裟丸山頂上(12:50~13:10) → 小丸山避難小屋(14:50)

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