朝6時半に御茶ノ水駅に集合し、首都高速と東北自動車道を経由して10時、那須湯元温泉先の大丸温泉駐車場に到着。年末の土曜日のため道路は大渋滞かと心配したが、まったくもってスムーズで、前野さんとの約束時刻の1時間も前に到着してしまった。ここから強風の中を歩き出し、1時間15分ほどで本日の幕営場所の峠の茶屋に到着。この程度の近さだと、少し大きめの荷物でもあまり苦にはならない。また冬山入門コースなだけあり登山者も多く、途中のトレースもしっかりして歩きやすかった。
テントを設営後、近くでピッケルワーク、ロープワークを行った。滑落停止は残念ながら雪が軟すぎ、また良い傾斜の斜面もなく割愛。体が冷え切り、薄暗くなった3時半頃にテントに戻った。その後は前野さんの準備したきりたんぽ鍋に舌つづみを打ち、夜遅くまで話の花が咲いた。
翌日は8時過ぎにアイゼンを着けて出発した。1時間程で峰の茶屋に到着。強風地帯として有名な場所だが、本日はまったくの無風快晴。冬山らしくなく、物足りない。さらに小一時間の登りで茶臼岳の頂上到着となった。こちらは大展望ピークで、南は富士山、北は吾妻山まで見渡せ感激だ。
大休憩後は往路を戻り、12時過ぎにテントに到着。小休止後テントを撤収し、1時過ぎに大丸温泉駐車場に下山した。前日、前野さんの新品フリース上着が強風に飛ばされて行方不明になっていたが、誰かが発見して途中の柵にしばり付けてくれていた。親切な方、ありがとう。そしてまた着られて良かったね。
今宵の宿は那須高雄温泉のおおるり山荘。1泊2食に1時間の飲み放題付きで5,350円＋税とかなりお安い。食事はだいぶ貧弱だったが硫黄泉の湯は良質だ。大展望露天風呂で山行の疲れをいやし、翌29日、ガラガラの高速道を走り、正午に飯田橋で解散となった。