山行日　2015年7月4日～5日
メンバー　(L)和田、三澤、古屋、平尾、他1名

【7月3日】
　駒込駅に22:00集合し、三澤さんの車で仮眠場所の土合駅に向かった。今回はお試しで塚越さんが参加され、合計5名にての山行となった。深夜12:45に土合駅に到着、谷川岳は7月5日山開きであり、土合駅にも多くの登山者が仮眠していたため駅待合室周辺は足の踏み場もないほど。改札を出た暗くて寒い通路に寝床を確保し、明日からの縦走に備えた。

【7月4日】曇り一時雨
　私ごとながら、今回は久々の山行参加であり、昨今の不摂生がたたり、体は若干太り気味で皆さんについて行けるか不安がありながらも、初夏の谷川の美しい景色を期待して、「何とかなるさ！」と思い、和田リーダーにお願いをして参加させていただいた。
　5:30に土合駅を出発、個人的には核心の約4時間の白毛門急登に挑んだ。和田リーダーはともかく、古屋さん、塚越さんは毎週山に行かれているとのことで、楽勝でスイスイ登れている感じであるが、私は最初の1時間程度でだいぶバテ気味、息が絶え絶えで後方に退却し、三澤さんとややゆっくり登った。
　一時は大雨となり、山行の中止の検討を考えるほどであったが、なんとか天気ももってくれて、無事9:30に白毛門山頂に到着した。
　白毛門からは雨も止み、ガスに囲まれつつも山並みは見え、気持ちの良い新緑の尾根縦走であった。
　途中、大学の新人歓迎山行らしき男女10名程度のパーティーといっしょになる。山頂到着時に新人の女の子1名が号泣気味で、周りのメンバーがなだめながら、励ます、感動の姿があった。
「若いっていいな～、大学時代なんて遠い昔だけどなにをしていたかな～、山なんか興味なかったな～」等など、くだらないことを考えながら、先を急いだ。
　白毛門から笠ヶ岳の間には、霧が濃くなり雨も降り始めたが、朝日岳に到着時には明るくなり、周りの山々が見え始めた。尾根沿いには、初夏らしくホソバヒナウスユキソウなどが咲いて綺麗であるが、このあたりからブヨが多く出始める。はっか原液スプレーを持参するも、数分で効かなくなるので、手で追い払いながら、本日の幕営地の清水峠を目指す。
　もう少しで清水峠の所で、三澤さんが足を踏み外し、捻挫をしてしまった。三澤さんも久々の山行であったため、若干足がもつれたようだ。バテ気味の私と三澤さんはゆっくり歩き、元気な3名で清水峠の避難小屋を奪取すべく、先行してもらうが、もうすでに先客がいて、小さな小屋は満杯状態だった。
　15:30にようやく清水峠に到着。水はちょっと下った雪渓からの雪解け水を汲んだが、急傾斜でちょっと危険なものの、サバイバル能力に卓越された和田リーダーのもと、草を掴みながら慎重に坂を下り、おいしい水をゲットした。
　濡れた雨具などを外に干しながら、三澤さんのジャンボテントで夕食を取った。食当は古屋さんで、「豚肉の鍋」、入会して間もないのになかなかの味だ。「私の初めての食当の時は、サトウのご飯とボンカレーだったっけ～？」えらい違いだ。

【7月5日】晴れ時々曇り
　5:30に清水峠を出発、昨日より天気も良く晴れている。昨日捻挫した三澤さんの具合が気になるところであるが、取り敢えず、次の蓬峠を目指す。
　私も2日目になると若干足が軽くなり、大源太山、白毛門、谷川岳の山並みを望みながらニッコウキスゲが咲く尾根を歩くのは本当に気持ちが良かった。
　8：00に蓬ヒュッテ到着。蓬ヒュッテはちょうど建て替え中で、3～4名の建設作業員の方がいた。ここで三澤さんの捻挫が思わしくなく、三澤さんと私で蓬新道を土樽に抜けて下山すること、元気な3人は引き続き馬蹄形縦走を続け、土合駅で待ち合わせすることを決定した。
　三澤さんと私は約4時間で土樽駅に到着、本数の少ない上越線ではかなり幸運で、駅到着後すぐに水上駅行きの電車に乗れた。13:00には土合駅に到着し、待合室でお昼寝しながら、15:30に待ち合わせの元気な3人を待った。
　予定通り15:30に元気な3人と合流、蓬ヒュッテからの約7時間30分に渡る縦走で、3名とも若干お疲れ気味であった。
　白毛門登山口に停めてある三澤さんの車の鍵は、和田リーダー預けていたが、三澤さんがスペアキーで運転できると言うので、下山の途中まで車で迎えに行くことをメールで送信した。しかし残念ながらスペアキーでは、ドアは開くが、運転できなく、やっぱり土合まで下山してくださいと再メール。若干、元気な3人のモチベーションを下げてしまった。
　ともあれ、初夏の谷川を満喫して、縦走の疲れを温泉で癒してから、帰途についた。