毎週山に行っている割には実は奥多摩の山域に詳しくなく、ホリデー快速なんて7月の救助訓練くらいでしか乗ったことがない。車両によっては武蔵五日市に行ってしまうなんてまさに寝耳に水だった。奥多摩駅集合と言われていたのに終点で目が覚めたら武蔵五日市...なんという失態！久しぶりに動揺した。1時間遅れで奥多摩駅に到着し、この岩つばめの執筆と引き換えにメンバーは笑って？許してくれた。靖代Lは今回の雲取山は鴨沢からのコースを選択した。自分にとっては三峰の最初のまともな山行(宴会山行の次)が雲取だった。下山にこの鴨沢ルートを使ったのは覚えているが、詳細は記憶していない。天気は秋晴れ。ところどころまだ新しそうな倒木もあり台風の爪痕が残っている。小袖登山口から雲取山頂の3分の1の地点に親切な注意書きがあり、ここまで2時間かかった人はあと4時間かかると宣言された。なんだかありがたいようなありがたくないような注意書きだ。ここまでのんびり歩いてきたので、若干ペースアップして上がっていく。七ツ石小屋は迷わずスキップして下段巻きルートで雲取を目指す。奥多摩小屋のあたりは絶景で富士山を眺めるテント場として人気だが、残念な事に来年(2019年)の3月で営業終了となっている。老朽化した小屋の取り壊しは仕方ないとしても、どうにかお手洗いだけでも残して管理してくれれば、テント場としては使い続ける事が出来るのにと思う。日は傾き始め足早に雲取山頂を目指す。避難小屋はもっと混んでいるかと思ったが、数人がひっそりと宴会している程度だった。山頂には15時半に到着。
ここから急な下りを経て雲取山荘に着いた頃には、日も完全に暮れていた。小屋の主人から水が出なくなるかもしれないので、今晩中に取っておくようにと言われ、チョロチョロとした水を汲む人の列に加わる。この時期は水が氷る境目なのかもしれない。ジャンボテントでいつものように宴会にして早めに就寝。翌朝は集合時間も決まっているので、まだ暗い5時半に出発した。なかなかいいペースで進んだので、三峰参拝のパーティとの待ち合わせ時間である10時半には余裕で間に合いそうだ。余裕があると思ったので、マンズル君提案の奥宮を迂回していくプランに誰も反対せず迂回ルートを歩いていく。しかし、意外と時間が取られ、奥宮へと向かう大きな鳥居の前に到着した時点で待ち合わせ時刻まであと40分しかないことが分かった。メンバーは、奥宮は端折ると迷わず結論を出した。せっかくここまで来たのだから奥宮まで行きたい！と思う一方、なんだか足も重いし調子も上がらない。10時半には到着すると伝えてあるので遅れるわけにもいかないし...という心のうちを見透かされたかのようなタイミングで、マンズル君が「行かないんですか？内田さん！」 え？なんでワタシだけ？ 「ハイ、行きます...行きましょう！」ということでマンズル君と2人で行くことになった。
早歩きと小走りで奥宮まで行き、ここまで来ないと三峰参拝したとは言えないよね～などと2人で話しながらなんとか10時半にヤマトタケルの像の前で全員と合流することが出来た。ご祈祷の順番を待つ間、明さんに「あなたに代表で玉ぐし奉納をやってもらうから、やり方わかってるよね？」と言われ、「へ？いや、全然わかりませんけど...」 というやり取りを江村さんが失笑しながら横で見ていた。前の人にならって見よう見まねで玉ぐしを奉納し、2礼すると後ろから最大勢力？の三峰隊の頼もしい2拍手がかぶさりなんだか清々しい気持ちになった。今後も会員が安全に楽しく山と遊べますように！と祈願して、一連の参拝が終了となった。その後ヤマトタケルの像の脇の三峰指定宴会場所に戻り、原口さんのお鍋を頂き1－2時間程宴会した後、解散間際にアッコ隊長が参上。間に合ってよかった！
