山行日 2019年9月20日~23日
メンバー (L)永岡、金子、和田、軽部、津田
以前から、とにかく沢でのんびり沢生活を楽しみたいと思っていた。通常なら2泊3日の行程を敢えて3泊4日にして、魚野川を計画してみた。結果、沢の楽しみを知っているメンバーが揃い非常に楽しい沢登りとなった。
台風17号が接近していて、2日目以降の悪天候が予想され、判断に迷ったが、とりあえず現地に行ってみた。前日の天気予報では2日目以降が下り坂だったが、当日最新の天気予報では悪天になるのが遅くなっており、後半になれば増水の危険も少なく、下山も短いため決行することにした。
【9月19日】
以前、魚野川高沢を遡行した時は野反湖から登山道を歩いて入渓したが、今回は楽をするために、ほぼ水平道路の切明温泉をスタート地点とした。遠いこともあり、普段より早い21時に東所沢を出発。切明温泉についたのは1時近かった。温泉の駐車場では目立つため、温泉横の橋を渡った先のスペースに駐車し、一夜を過ごした。
【9月20日】
7時過ぎに切明温泉から車道を少し歩いて林道に入った。先行で歩いていたメンバーがつり橋を渡るところを気付かずに、通り過ぎて行ってしまった。するとそこにはヒラタケの群生が!幸先がよい。その後ダラダラと渋沢ダムに向かって水平道路進んだ。
渋沢ダムで沢装備になり、いよいよ入渓。今日の幕場予定地は高沢の出合。以前泊まった場所だ。入渓してすぐに千沢出合に到着。その先のゴルジュ帯は水量が多く、太もも以上だとその先の遡行が困難との情報があったが、膝くらいと水量が少なく、この先の快適な沢登りが予想された。石はヌメっていて、ラバーソールでは滑りやすいが、危険な個所はなく、難なく高沢出合に到着した。
幕場付近で竿を出したものの、イワナは獲れず、今宵は軽部っちが担いできてくれた景虎と林道で採ったヒラタケで宴となった。
【9月21日】
今日は奥ゼン沢付近の幕場まで。この間はカギトリゼンやスリバチゼンなど〇〇ゼンと名の付く滝がある。しかし、自分の興味は黒沢から先はミズナラゾーン。つまり、マイタケ!
行程も短いことから竿を出しながら、遡行。黒沢に着いた時には、イワナ5匹(イクラ少々)。
ここからマイタケゾーンである。積極的に両岸のミズナラの木の根元を見るが、残念ながら収穫はなかった。
カギトリゼンに到着。右岸のヌメヌメの斜面を行くが、ラバーソールでは登りづらく、フェルトの軽部っちが登ってくれた。ここで面白い映像が撮れたので、興味がある方はDragonEightで(笑)。
そのまま普通に遡行してしまうと、直ぐに幕場に到着してしまい、その後の酒の心配もあることから、竿を出しながら、幕場までゆっくり遡行。リーダーのタイムマネジメントは流石である。15時に幕場に到着。
幕場は右岸の広々としたところで、おそらく釣り師が整備している場所なのだろう。
今回、マイタケは採れなかったが、ヒラタケとムキタケが採れた。イワナは9匹。途中天然ワサビもGETし、刺身、なめろう、天ぷら、きのこ汁と豪華な宴が催された。
レジェンドKは上機嫌で、意味不明な行動を取っていた。
酒も進み、皆、焚火を囲んで、そのまま眠りに入っていった。
途中目が覚め、自分だけタープの下に移動して、横になっていたところ、暫くすると、吐き気で目が覚め、タープ横でいきなり嘔吐してしまった。その後も気持ち悪く、なかなか寝付けない。横で寝ている3人はスヤスヤ何事もなかったかのように寝ていたが、たき火付近で急に激しく嘔吐する音が聞こえたかと思うと、軽部っちがタープに入ってきた。声をかけると、津田ちゃんも吐いていたという。目が覚めた和田っちは平気だと言ったが、直ぐに吐き出した。皆キノコに当たったようだ。
翌朝、金子さんにも聞いてみたところ、やはり気持ち悪かったそうだが、飲みすぎて気持ち悪いと思い、吐かなかったそうだ。流石はレジェンドである。
【9月22日】
今日の行程も短い。イベントとしては、庄九郎大滝と巨岩帯で、たいしたことはないが、津田ちゃんは前日のキノコで調子が上がらない。残りのメンバーはいつも通り。竿を出しながら、のんびり遡行。
庄九郎大滝下で竿を出すが、釣れず、記念撮影して左岸を巻いた。
今日の幕場は、芝沢付近。右岸に薮を整地すれば泊まれそうなスペースがあり、今晩の幕場とした。
薪を集めて焚火をしながら飲み始めたところ、雨がポツポツと降り出した。今まで天気は持ってくれたが、天気予報通り下り坂の為直ぐにタープ下に移動し宴を再スタート。
今日が最後の晩餐である。酒はまだ潤沢にあった。イワナの香草焼き天ぷらが、食卓を飾ってくれた。
【9月23日】
昨晩雨は激しく降っていたが、今朝は小雨になっていた。増水している感じではなかった。今日のイベントはネマガリタケの長時間藪漕ぎである。雨が降ると当然滑りやすくなり、厳しい藪漕ぎになる。
レジェンド、和田っちが過去に進んだルートではなく最短ルートを行くことにした。
北ノ沢1,790m付近で右からの沢に入り、1,890m付近の左の枝沢に入り、1,950m付近のコルを目指すルートだ。このルートがどんぴしゃり。殆ど藪漕ぎなしで1,900m付近まで行け、30分程度の藪漕ぎで登山道に出てしまった。長時間ネマガリとの格闘を予想していた和田っちは拍子抜けした感じだった。
【参考】
・発哺温泉山麓駅~切明温泉
タクシー代26,500円(1時間位)
・ムキタケ/ツキヨタケの判別
軸の中が白ければ、ムキタケとは限らない。
カワが剥けてこそムキタケです。
【9月20日】 | 切明温泉(7:15) → 渋沢ダム(11:00~11:30) → 高沢出合(14:30) |
【9月21日】 | 高沢出合(7:30) → 黒沢出合(11:00) → カギトリゼン(13:00) → 奥ゼン沢先幕場(15:00) |
【9月22日】 | 奥ゼン沢先幕場(9:00) → 庄九郎大滝(12:20) → 芝沢付近幕場(16:00) |
【9月23日】 | 芝沢付近幕場(7:00) → 1,900m付近(9:45) → 稜線(10:30) → 発哺温泉山麓駅(12:30) |